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Channel: あおたけ 撮影記
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ONE-shot 124 ふ、不覚っ・・・orz。

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PICK UP ONE-shot 124 ふ、不覚っ・・・orz。

0622.jpg
鉄道写真での流し撮りは、
いちばんビシッと止めたい部分を
ファインダー越しにひたすら目で追いながら、
カメラを列車の速度に合わせて振り、
その過程でシャッターを切る
・・・というのが基本中の基本。

先日リバイバル運転された、国鉄色183系の「あずさ」。
この場合、ビシッと止めたい部分といえば
何といっても、懐かしい「あずさ」のイラストマークです。
セオリー通りに、カメラを振るときは
そのマークから絶対に目を離してはいけない・・・ハズ。
ところが私ときたら、
ファインダーに飛び込んできた183系の顔を見て、
「あ、タイフォンが開いちゃってる・・・´Д`;」
と、不覚にも左のタイフォン(警笛)カバーの方に
気を取られてしまいました。
「ハッ、イ、イカン! Σ (゚Д゚;) 」
 
  
その結果は如実に表れて、私の撮った「あずさ」は、
その鮮やかなイラストマークではなく、
パックリと開いた左のタイフォンカバーに
振りが合っていたのでした。orz

流し撮り、まだまだ修行が足りませぬ・・・(´・ω・`)。

13.6.22 中央本線 中野-高円寺
 
 
 
"中野"で撮った「あずさ」・・・
特に深い意味はないんだけれど、
なんだか「けいおん!」好きのたじまーるさんが
喜びそうだね ♪

千代田線・・・北綾瀬支線 5000系 撮影記

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2013.06.29
千代田
置き換え間近!?
北綾瀬支線 5000系 撮影
  

 

引退する列車や車両を直前になって記録する、いわゆる「葬式鉄」。葬式って言葉にはあまりいい印象を受けず、当ブログでは代わりに「おくり鉄」と称することにしていますが、いずれにしろ今回のネタは、当ブログのおくり鉄史上において、もっとも地味な路線の車両だといっても過言ではないでしょう。それは東京メトロ千代田線・北綾瀬支線の5000系と6000系 。
(今回の記事はいつも以上にマニアックな内容だと思われますので、読んでいてつまらないと思われた方は、文章をすっ飛ばして、写真だけでも見ていただけたら嬉しいです ^^; )

地下鉄千代田線といえば、大手町、霞ヶ関、国会議事堂前、赤坂、表参道など、東京のほぼ中心を貫く重要路線のひとつ。さらに路線の東側ではJR常磐(緩行)線と、西側では小田急線との相互直通運転が行われており、当路線を走る車両は自社の車両のみならず実に様々で、なんと地下鉄なのにロマンスカーだって乗り入れてきちゃいます(小田急60000形「MSE」使用の「メトロはこね」など」)。そんな賑やかな千代田線の末端部に、ひっそりと(?)存在しているのが、今回のおくり鉄の舞台となる、通称「北綾瀬支線」です。

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まさに網の目のように張り巡らされた東京の地下鉄路線図。
北千住や大手町、表参道などを通る緑色のラインが千代田線ですが、
北綾瀬支線はその末端部、この地図の右上端に位置します(赤枠内)。

北綾瀬支線は、綾瀬と北綾瀬のわずか一駅間2.1キロを結ぶ、千代田線の枝線。もともとは綾瀬から千代田線の車庫(綾瀬車両基地)へ伸びる回送線を地域住民の要望を受けて旅客化したもので、その需要に合わせた短い3両編成の電車で運転されているのが特徴です(同様の経緯を持つ路線としては、山陽新幹線の回送線を旅客化した博多南線に近いものがあります)。現在の北綾瀬支線で使用されている車両は、67年製の5000系が二本(5951F・5952F)と、68年製の6000系が一本(6000-1F)で、5000系の方は数ある東京メトロの車両のなかでも現役最古参の形式。そして6000系の方は千代田線の本線でも使われているメジャーな形式ですが、北綾瀬支線で使用されているのはその第一次試作車にあたる6000-1編成で、東京メトロの車両としては珍しく車両番号に "-(ハイフン)" が付くことから、通称「ハイフン車」と呼ばれている、ちょっと貴重な車両です。しかし、どちらもすでに製造から40年を越える大ベテランで、ファンの間では常に引退の噂が絶えなかったところ、ついに今月(7月)、東西線で余剰となった05系(3両編成×2)が綾瀬へと輸送される計画が鉄道誌に掲載され、北綾瀬支線用車両の置き換えが現実味を帯びてきました。常磐緩行線の沿線で育ち、直通してくる千代田線の車両には人一倍の愛着がある私。支線といえども引退となるとやはり放ってはおけません。置き換えられる前にしっかりと現状を記録しておきたいところです ε-(・ω・´)フンス! 。


6月29日(土)

上の路線図を見ていただくと解るように、盲腸線である北綾瀬支線へアクセスするには、本線との接続駅である綾瀬から入るのが手っ取り早い。綾瀬は千代田線と常磐緩行線との乗り入れ境界駅で、本線用のホームは二面三線の広さがあります。しかし件の北綾瀬支線はというと、その構内の端っこに設けられた「切欠きホーム(本線用のホームを切り取った形でできた、半人前のホームをこう呼びます)」から発着し、いかにも支線という雰囲気が漂っています。そんな専用ホームで待つことしばし、やがて北綾瀬方向からゆっくりと姿を現したのは、箱形スタイルの5000系。日中の北綾瀬支線は、基本的に一本の編成が綾瀬と北綾瀬の間をピストン運行する単純なダイヤが組まれているので、この日の北綾瀬支線撮影はすべて、この5000系5951Fとお付き合いすることとなります。本音を言えば6000系試作車の「ハイフン車」が撮りたかったのですが、確率的には三分の二で5000系に当たる方が高いんですよね・・・ (´・∀・`)マ、イイカ…。

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ホームドアが設置されている、
北綾瀬支線専用ホームへ入線して来たのは5000系。
かつてこの車両は、千代田線よりも東西線で主に使われており、
東西線利用者の方が懐かしく感じるかもしれません。
東京メトロ千代田線 綾瀬

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綾瀬の北綾瀬支線用ホームは「0番線」。
都内ではこの綾瀬と京成の日暮里(上りホーム)でしか見られない、
ちょっと珍しい番線です。

東京メトロ・・・というより、その前身の営団地下鉄に馴染みのある方にとって、5000系は東西線の車両で、千代田線は6000系というイメージが強いのではないかと思われます。でも実は千代田線の初開業(北千住~大手町)となった69年の時点では、まだ6000系が試験段階にあり、営業運転は先に投入された5000系で行われたという歴史があるのです。その後、6000系の増備によって本線の5000系は東西線へと転属しましたが、北綾瀬支線の5000系は据え置かれ、以来、細かい改造や同形式間での移籍を行いつつも、形式的には千代田線の開業からずっと絶えること無く活躍を続けてきました。まさに5000系は千代田線の生き字引と言えるでしょう(ちなみに東西線の5000系は07年までに全車が引退し、現役の5000系はこの北綾瀬支線に残る二本のみ)。

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5000系5151号の車端部にある、
メーカーズプレート(製造銘板)には、ちょっと見にくいのですが、
「日本車輌 昭和42年 東京」の文字が読み取れます。
日車の東京というと、おそらく東京支店・蕨工場のことで、
72年頃まで現在の京浜東北線・蕨駅付近にありました。

そんな古くて貴重な車両が走る北綾瀬支線なのですが、実はファンの注目度はイマイチ。というのも、この路線は全線が高架で沿線の撮影地が乏しく、車両がキッチリと撮れるのは駅のホームくらい。しかもそのホームにはホームドアが設置されていて、撮影アングルも限られています。これではいくら貴重な車両でも、撮り鉄的にはあまり面白味がありません (-"-;)ウーン… 。今までは私も、北綾瀬支線は片手間に綾瀬の発着を撮ったことがあるのみでした。でも今回はせっかく撮影主体で北綾瀬支線を訪れていることだし、少しは画に変化を持たせたいところ。そこで、とりあえず北綾瀬まで列車に乗り、ためしに沿線を眺めてみることにします。ひょっとしたらどこかに穴場の撮影スポットなどがあるのかもしれない。期待は薄いけれど・・・。

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もちろん5000系の運転台は昔ながらのツーハンドル。
ブレーキを緩めて、出発進行!

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複雑な分岐器を渡る北綾瀬支線の列車。
こういうところを前方から眺めていると、
ちょっと萌えますよね~(^▽^)
ちなみに線路を左から見ると、
一段高い、高架になっているのが、本線(常磐緩行線)の下り。
二番目は綾瀬止まりなどが折り返す、留置線。
三・四番目(真ん中二本)が北綾瀬・綾瀬車両基地へ続く支線で、
今乗っている電車はそこ(三番目)を進みます。
五番目(写真右側)は本線の上り。
さらにその右奥には常磐快速線の複線が見えます。
東京メトロ千代田線 綾瀬付近(前方の車窓から)

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ひたすら高架区間を突き進む北綾瀬支線。
ピストン輸送の単純なダイヤだけに単線だと思われがちですが、
この区間は前述したように車庫への回送線も兼ねているために
ラッシュ時などはけっこう運転本数が多く、
しっかりと複線が敷かれています。
東京メトロ千代田線 綾瀬-北綾瀬(前方の車窓から)

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ただし駅間は複線でも、北綾瀬支線が使用する駅のホームは、
綾瀬・北綾瀬ともに単式ホーム一面一線という面白い配線。
北綾瀬駅の先にあるのが綾瀬車両基地で、
ホームの無い右の線路は、ダイレクトに基地へと続いています。
東京メトロ千代田線 北綾瀬付近(前方の車窓から)

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北綾瀬に到着した5000系。
綾瀬と同様に、この北綾瀬もホームドアが設置されています。
現在は北綾瀬支線の列車のみが発着しているため、
ホームも3両分の長さしかありませんが、
近い将来には10両編成へ対応した延長工事が施され、
本線からの列車が直通する計画もあるそうです
東京メトロプラン2015 *PDF注意)。
東京メトロ千代田線 北綾瀬

綾瀬から一駅、4分ほどで北綾瀬着。ずっと前方を眺めていると、複雑な分岐器(ポイント)を渡ったり、留置線を眺めることができたりして、鉄的にはなかなか面白いものがありましたが・・・やはり車窓から見るかぎりは、高架上を走る列車が撮れそうな場所は沿線に見当たりませんでした ε-(‐ω‐;)ハァ…。北綾瀬まで乗ってきて得られた収穫といえそうなものは、思っていたよりも北綾瀬のホーム先端がスッキリとしていて、入線が撮りやすかったということくらいか。

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北綾瀬へ入線してくる5000系をホーム先端から狙ってみました。
「マッコウクジラ」の愛称で有名な3000系(日比谷線用)と、
ローレル賞を獲得した独特なデザインの6000系、
その狭間に誕生したのが、この5000系でした。
でも、派手さはないものの、飾り気のないシンプルなスタイルは
もっとも地下鉄らしい車両だと思っています。
東京メトロ千代田線 北綾瀬

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折り返してくる北綾瀬支線の5000系を待つ間には、
車両基地へ入庫する本線用の6000系が回送線を通過。
やはり千代田線と言うとこの6000系を思い浮かべる方が
多いのではないでしょうか。

綾瀬、北綾瀬の違いはあるにせよ、いずれにしてもホームへの入線を正面気味にしか撮れないということで、画的にはあまり代わり映えがしません。このままでは今回のブログもまた、入線シーン一枚のみの「ONE-shot」になりかねないなぁ・・・との思いがアタマを過ります (^^;)ゞポリポリ 。
とりあえず、他路線へ接続していない終端駅へ来てしまった以上は、折り返すにしてもいったん改札を出なくてはならず、せっかく運賃を払って下車するのならば、少しこの北綾瀬の周辺を散策してみることにしました(・・・といっても、鉄的な散策ですが)。

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北綾瀬支線の終点、北綾瀬。
他の鉄道路線との接続が無い単独終端駅は
東京メトロとしては珍しく、
ココ以外には丸ノ内線・方南町支線の方南町があるのみ。
東京メトロ千代田線 北綾瀬

千代田線ファンにとって北綾瀬散策といえば、まずはここを覗かずにはいられません。そう、千代田線の車庫である綾瀬車両基地。もちろん、一般公開時のように中へ入ることはできませんが、構内には跨線橋が架けられており、そこから中の様子を眺めることができるのです。

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車庫機能の綾瀬検車区と、車両工場の綾瀬工場で構成される
綾瀬車両基地は、東京メトロ最大の車両基地(141.810㎡)。
所属するのは千代田線の車両のみですが、
検査・修繕等は千代田線の他、有楽町線、南北線、副都心線、
さらには埼玉高速鉄道の車両に対しても行われています。
東京メトロ 綾瀬車両基地

そのなかで今回の主旨に沿った気になる車両といえば、やはり北綾瀬支線用の6000系試作車である「ハイフン車」。この日運用に就いていない同車は、広い構内のどこかで昼寝しているはずなので、跨線橋上から目を凝らして見渡してみると・・・お!いたっ!(゚∀゚)オッ!

0018.jpg

車両基地に留置されている「ハイフン車」(左)。
でも、この角度からだと試作車ならではの特徴が解りづらく、
他の6000系と大差がありませんね・・・(^^;)。
奇遇にも隣には、一編成しか存在しない虎の子の
06系が肩を並べていました。
東京メトロ 綾瀬車両基地

世界初のサイリスタチョッパ制御搭載の実績、そして何といっても誕生時には前例がなく、強烈なインパクトを与えた、左右非対称で大型窓を採用した前面デザイン。まさに営団地下鉄の顔として一時代を築いた名車6000系の歴史は、すべてこの試作車から始まっているのです。本来なら地下鉄博物館などに収蔵されていてもおかしくないほどの貴重な車両なのですが、今年で「キョーシセーカツ25年」をはるかに上回る、現役生活45年! 試作車という生い立ちを考えると、まさに驚異的な活躍とも言えるでしょう。しかし前述したように、その現役生活にも暗雲が立ちこめてきました。さらに二本の5000系と比べると、最近は稼働率が低いといわれている「ハイフン車」。はたして同車に、あとどのくらいの時間が残されているのかは解りませんが、できることなら引退までにもう一度くらい、営業中の撮影と乗車を楽しみたいところです。

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以前に綾瀬で撮影した営業運転中の「ハイフン車」(左)。
まだ正式に引退が発表されたわけではないけれど、
一日も長い活躍を願うばかりです。
11.11.27 東京メトロ千代田線 綾瀬 (再掲)

さて、「ハイフン車」の姿を確認したところで綾瀬車両基地を後にして、今度は北綾瀬支線の沿線を歩いてみることにします。狙いはもちろん、駅間を走る北綾瀬支線の姿なのですが・・・

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延々と続く高架橋は、
まるで万里の長城か、はたまたベルリンの壁か。
これではまったく車両の姿が見えません。
東京メトロ千代田線 綾瀬-北綾瀬

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0021.jpg

かろうじて高さを稼げる
道路の歩道橋から撮ったカットはこんな感じ。
う~ん、キビシいなぁ・・・(´・ω・`)
東京メトロ千代田線 綾瀬-北綾瀬

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ならば、壁がスリット状になっている
幹線道路との交差部分ではどうかというと・・・
う~ん、う~ん、やっぱりキビシいなぁ・・・(´д`;)トホホ…。
東京メトロ千代田線 綾瀬-北綾瀬

やはり全線高架というところがネックとなり、列車主体の編成写真などがスッキリと撮れるところは見当たりません。まわりに建つ高層マンションの踊り場などからはきれいに撮れそうなのですが、当然ながら私有地へ勝手に入るわけにはいかず、できれば合法的に俯瞰撮影ができるような商業施設の屋上や公共施設などを探してみたものの、北綾瀬支線沿いにそのような出入り自由の建物は存在しない様子。こうなれば、もう列車主体のアングルは諦めて、広く沿線風景を入れて撮影を試みることにしました。幸い、この北綾瀬支線のまわりには公園などが多く、意外と自然の花などを絡めることができそうです。

0022.jpg

青空の下、花畑の向こうを行く北綾瀬支線の5000系。
とても都区内とは思えない、のどかな情景が広がります (´▽`*) 。
東京メトロ千代田線 綾瀬-北綾瀬

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公園の花壇に咲いていたラベンダーは、今がちょうど花盛り。
無機質な都会の路線に彩を添えてくれました。
でも、ラベンダーを眺めていると、北海道へ行きたくなっちゃうね。
東京メトロ千代田線 綾瀬-北綾瀬

0024.jpg

紫陽花はもう見頃を過ぎて、ちょっとお疲れ気味?
寄りにはちょっと耐えられないので、引き画でごまかしてみました(^^;)。
もっと花が元気なころに訪れたかったところ。
東京メトロ千代田線 綾瀬-北綾瀬

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いっぽう、日の光を浴びて
元気な姿を見せてくれたのが、夏の花・ヒマワリ。
もう梅雨明けも間近なのでしょうか (^^)。
東京メトロ千代田線 綾瀬-北綾瀬

たしかに細かいことを言えば、車両の足回りが隠れちゃったり、列車よりも高架橋の方が目立ったりしているけれど、苦し紛れの沿線撮りにしては案外悪くないカットが撮れたのではないかと思っています。とくに、歩いていて見つけたヒマワリ畑のなかに、一輪だけ線路へ背を向けている花があったときには、思わず小躍りしたくなるほどの嬉しさがありました。冒頭にも述べたように、正直言うとまったく期待していなかった北綾瀬支線の沿線撮り。でも、このラベンダーやヒマワリのカットは予想以上の収穫で、あらためて「沿線には撮影地が無い」などの固定観念にとらわれず、歩いてみるものだなぁ・・・と実感した、北綾瀬支線散策でした。

0028.jpg

所々で撮影しながら歩いているうちに、
一駅間を進んでしまい、本線との分岐駅である綾瀬に到達。
いい運動になりました(^^)
東京メトロ千代田線 綾瀬


北綾瀬支線の車両置き換えは、鉄道誌に掲載されていた05系の輸送情報をもとに私が想定したもので、正式な発表があったわけではありません。しかし、車齢が高くてサービス面で劣る5000系や「ハイフン車」の活躍がそう長く続くものではないと思われ、この機会に車両交代が行われると考えるのが妥当なところでしょう。わずか2.1キロ、全線高架の地下鉄路線 (矛盾した言い方だね ^^; )。撮影地は乏しいけれど皆無ではなく、探せばもっと面白い絵が得られるかもしれません。車両が置き変わってしまう前にもう一度、千代田線を支え続けてきた名車たちに会いに行ってみたいと思っています。

外房線・・・115系「白い砂」撮影記

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2013.07.06
外房線
「房総夏ダイヤ」の名物列車が復活!
115系「快速 白い砂」 撮影記

 

関東地方では梅雨が明け、いよいよ夏本番 ε-(´o`;Aアヂィ… 。 もうこの暑さで、海開きとなった海水浴場も多いのではないでしょうか。海水浴への足といえば、今はクルマ派が主流で、鉄道利用はどちらかというと少数派なのが現状。しかし一昔前までは、夏になると海水浴客をターゲットにした臨時列車が多数運転されていて、なかでも千葉の房総半島を走る内房線と外房線には「夏ダイヤ」と呼ばれる海水浴シーズンに対応した特別ダイヤが設定されていたほどでした(時刻表では色分けされて、巻頭に特別編集で掲載されていましたっけ)。その「夏ダイヤ」で、特急列車や急行列車を補完する形で運転されていた、夏の定番ともいうべき快速列車が、内房線の「青い海」と外房線の「白い砂」。どちらも近郊形普通列車用の113系(もしくは急行形の165系)が使用され、車内設備などは特急に及ばないものの、特別料金不要という設定で人気の臨時列車でした。

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113系で運転されていた、外房線の臨時快速「白い砂」。
この写真は、かつての「夏ダイヤ」全盛期のものではなく、
今から三年前の夏臨で、一時的に復活運転された時のもの。
10.08.07 外房線 上総一ノ宮-東浪見(再掲)

そんなかつての名物快速が今夏、それぞれ一日限りで復活運転されることになりました。もちろん運転線区は当時と同じように、「青い海」が内房線、「白い砂」が外房線です。とはいえ、これは両列車名を使った事前募集制の団体列車で、現役当時のように誰もが乗れるような、本当の快速列車ではありません。しかも、113系や165系がすでに引退してしまっていることから、今回使用されるのは同じ色(スカ色)をした115系(豊田区のM40編成)。113系と115系は似て非なるもので、厳密にいえば山スカと呼ばれる山岳線区用の115系を「青い海」や「白い砂」に使うのはおかしなことなのですが、113系が引退してしまった今となっては、そんな贅沢も言っていられないか・・・(´・∀・`)ソーヨネ 。

今回のリバイバル列車は、初日の土曜日(7/6)に外房線の「白い砂」(両国~勝浦経由~安房鴨川 往復)、二日目の日曜日(7/7)が内房線の「青い海」(両国~木更津経由~舘山 往復)というスケジュール。「白い砂」の方は上写真にも載せたように、三年前の夏にも一度撮影しているし、個人的には内房線の「青い海」のほうが現役時代によく利用していた馴染みもあるので(ウチの家族は、内房線で行く岩井海岸が海水浴の定番でした)、できれば「白い砂」より「青い海」の方を撮りたかったのですが、日曜日は半日しか都合がつかずに遠出はムリ (-"-;)ヴーン。悩んだ末に、私は土曜日に運転される外房線の「白い砂」の撮影を選択しました。やっぱり撮影に出かけるならば、のんびりと余裕を持って楽しみたい。

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今回は撮影を見送った内房線の「青い海」。
これはまさに「房総夏ダイヤ」で運転されていた当時のもので、
急行形の165系が使用されていました。
87.8 総武本線 船橋


7月6日(土)

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千葉から乗る外房線の普通列車は、おなじみの209系。
総武本線 千葉

山スカ115系で運転される快速「白い砂」。やはりその列車名のとおり、海をバックに走るような撮影地を選びたいところ。しかし、実際に乗ってみると解りますが、意外とこの外房線や内房線は車窓から海が見えるところが少なく、海バックの撮影地もかなり限られます。外房線の海バックでパッと思い浮かぶのは、安房天津と安房鴨川の間にある陸橋上から見下ろす有名ポイントくらいで、おそらくそこには同じ考えの同業者が集結することでしょう。イチかバチかその撮影地を目指してみるってテもありますが、もしキャパオーバーで撮る場所が無いとなると、私のような徒歩鉄の場合は他に代替の撮影地を探すのがかなりキビシい(しかもその撮影地は最寄り駅からかなり遠いしね)。そう考えると、数少ない海バックポイントへ行くのはリスクが大きく、さらにこの日は青空があまり期待できないような曇天であったことから、ここは海バックをスッパリと諦め、無難に正面のヘッドマークが解るように撮れるポイントへと向かうことにしました。千葉から普通列車で一時間半、私が降りたのは御宿(おんじゅく)。

新宿0746-(中央線)-御茶ノ水0756~0757-(総武線)-錦糸町0807~0813-(総武快速)-千葉0843~0853-(外房241M)-御宿1007

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白壁に赤い瓦屋根、きれいで清潔感のある御宿駅。
かつては御宿というと、
房総の海水浴場のなかでも、とくに若者の人気が高く、
オシャレなスポットに例えられていた頃がありました。
外房線 御宿

御宿の駅から、あらかじめ調べてきた撮影地までは直線距離にして約1.5キロ。道に沿って歩くと30分弱といったところです。すごく遠いワケはないけれど、決して近くもないなぁ・・・ε-(‐ω‐;)フゥ… などと思いながら、いざ歩き始めようとしたとき、ふと目に留まったのは駅舎脇にある観光案内所。よく見るとそこには「レンタサイクル」の張り紙が掲げてあるではありませんか!(゚∀゚)オオッ! はたして台数に余裕があるのか尋ねてみたところ、すぐにでも貸し出しOKとのこと。これは思わぬラッキーで、体力的にも時間的にも助かるだけでなく、行動範囲も格段に広がります。ワァイヾ(゚д゚*三*゚д゚)ノワァイ

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徒歩鉄の強い味方、レンタサイクル(エコバイク)。
ここ御宿観光案内所での貸し出し料金は、一日1200円。
時間制だと2時間400円で、
以降30分ごとに100円の超過料金がかかります。

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自転車のカゴに掲げられているイラストは、
御宿のゆるキャラで、その名も「エビアミーゴ」!
(ゆるキャラさん、情報ありがとうございます ^^)。

しかも、貸し出された自転車は、電動アシスト付き(電チャ)。電チャといえば、先月にいすみ鉄道の大多喜で借りた際にはバッテリーが充電されておらず、電チャの性能がまったく活かされなかったという、苦い経験がありました。もちろん今回は真っ先にバッテリーをチェック。しっかりとFULLになっているのを確認して、出発進行。充電された電チャ(・・・って、本来はそれがふつうなんですけれど)は、快適そのもので、徒歩30分を見込んでいた撮影地まではわずか10分。汗ひとつかかずに到着です (・∀・)ラックチーン♪ 。 さっそく撮影地では数人の先客に挨拶して、私も横へと加えていただきます。

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まずはE257系の特急「わかしお」が通過。
国鉄時代からの183系を置き換えて、
すっかり房総特急の顔となった同車ですが、
個人的にはあまり好きな顔立ちではありません・・・(^^;)
外房線 浪花-御宿

このあたりは単線となる外房線。トンネルを出てカーブしてきたところを、跨線橋上から正面気味に狙います。この角度ならば「白い砂」のヘッドマークが解りやすいはず。海は見えないけれど、なかなかいい撮影地です。
前述したように今回の「白い砂」は団体列車で、詳細な途中駅の通過時刻などは公表されておらず(少なくとも私が知るかぎりでは)、解っているのは千葉10時50分発、安房鴨川12時35分着という大雑把なものだけ。それでも市販の時刻表と照らし合わせて見ると、今私がいる御宿から安房鴨川までの所要時間は、普通列車で約30分ということがわかりますので、ある程度の目安は立てやすい。ここの通過はだいたい正午過ぎくらいかな・・・と踏んでいたところ、まさに正午を知らせる役場のチャイムが鳴り終えたと同時に、トンネルからヘッドマークを掲げたスカ色の電車が飛び出してきました。

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同じスカ色でも、現役時代とはちょっと塗り分けが異なる!?
山スカ115系で運転された快速「白い砂」。
でも雰囲気は損なわれておらず、
なかなかいい感じのリバイバル列車じゃないですか (^^)。

外房線に快速「白い砂」が復活~ヽ(´▽`)ノワーイ♪! たとえそれが113系ではなく、115系であっても、そして乗客の大半が海水浴客ではなく、鉄ちゃんばかりであっても(笑)、やはりこの「房総夏ダイヤ」時代を思い起こさせる懐かしい列車の運転は嬉しいものがあります。スカ色に爽やかな白いマークが似合いますね~(^^)。

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すぐに振り返って、後追いも狙ってみました。
真ん中に線路を置く構図が何となくイヤで、
左の緑を多めに入れてみましたが・・・
ちょっと中途半端だったかな? (^^;ゞ
外房線 御宿-浪花(後追い)

後追いを撮りつつ、去り行く姿を見送って、往路(下り)の撮影は終了。今度は二時間後に戻ってくる復路(上り)の撮影に備えます。実は徒歩移動だった場合には、周囲にこれといった撮影地が見当たらないことから、今の後追いを撮ったアングルで、復路の正向きも狙っちゃおうかと考えていたのですが、今の私には電チャという素晴らしい移動手段があります。せっかくならば、これで少し線路沿いを走ってみて、どこか他の撮影地を探してみることにしました。(/*´∀`)o電チャでGO!

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上り方向へしばらく走ると、
御宿の隣駅である浪花に着いてしまいました。
浪花は簡素な造りの無人駅です。
外房線 浪花

先ほどの撮影地から20分程走ったところで、上り方隣駅の浪花に到達。もちろん自転車を漕ぎ続ければ、もっとその先へ行くことだって可能なのですが、レンタサイクルである以上は返却のために御宿へ戻って来なくてはならず、勢い余ってあまり遠くへ行き過ぎると帰ってくるのが大変になります。一駅とはいえ、すでに御宿から浪花の間だけでも、駅間距離にして4.9キロもありますし・・・。そこであまり深追いはせず、この御宿と浪花の間で撮影することに決めました。実はこの浪花へ来る途中に一カ所、良さそうだと思って目星をつけておいた場所があるのです。やってきたのは浪花から御宿方向へ少し戻ったところにある跨線橋。

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その跨線橋上からのカット。
まずは車体に架線柱が掛からない、東側から撮影。
なかなかいい感じだけれど、
左側にある木々のボリュームがスゴいなぁ・・・( ̄△ ̄;)。
外房線 御宿-浪花(後追い)

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続いて跨線橋の西側から撮影。
手前に架線柱が入るものの、午後はこちら側が順光。
こちらの方がスッキリとしているかな?
外房線 御宿-浪花

往路を撮った撮影地に続き、またも跨線橋上からの俯瞰になりますが、この時期は線路際の雑草が生い茂って列車の足回りを隠してしまうため、どうしても高いところから撮る形を選んでしまいます。ここでは上に連ねた写真二枚のように、跨線橋の立ち位置で撮れる画が変わり、本命の「白い砂」をどちらで撮るか悩むところ。でも、先ほどの往路は正面重視で撮影しているので、今度はサイドからスカ色のツートンカラーを際立たせたい。そこで後者(西側)の方を選択して、「白い砂」の通過を待ちます。はじめは私ひとりだったこの場所、マイナーな撮影地なのかと思っていましたが、通過の30分前になると、徐々にクルマで駆けつけた同業者が集結(追っかけかな?)。最終的には10人くらいが集まったので、けっこう知られたポイントだったのかも知れません。やはり皆さんも私と同じように跨線橋のどちら側から撮るかを悩み、しばらくして各々の場所に落ち着いた頃、再び線路上にスカ色の電車が姿を現しました。

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房総の里山に、甲高いモーター音が響かせて快走する、
スカ色の快速「白い砂」。
113系の撤退から早二年が経ちますが、
今でも房総ローカルというと、
このスカ色の電車が真っ先に思い浮かびます。

う~ん、やっぱりこういう素朴な情景には昔ながらの国鉄色がよく似合うなぁ・・・゚+。*・(´∀`*)・*。+゚。順光側から撮ったにもかかわらず、結局は曇られちゃったけれど、私的にはじゅうぶんに満足の行く結果が得られました。これにてリバイバル運転された「白い砂」の撮影は終了です。ちなみに隣で撮影されていた方はこのあと、いすみ鉄道の国鉄形キハを撮りに行くとのこと。クルマで走ると、ここから国吉までは20分ほどなのだそうな。やっぱりクルマだと効率的に動けますね・・・。私はもちろん自転車を返却するために御宿へと戻ります。

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今回私が走った御宿と浪花の間は
ちょうど市境(御宿町といすみ市)で、
途中にはちょっとした峠も越えるのですが、
電チャならば全然ラクチンでした。

さて、「白い砂」の撮影を終えて、あとは外房線の上り列車に乗って東京へと帰るわけですが、やはりここは駅弁とビールでも買って、列車内での反省会(?)を兼ねた、ひとり打ち上げを楽しみたいところ ヽ(´¬`)ノイエ~イ。房総半島といえば、言わずと知れた海の幸の宝庫で、さぞかし名物駅弁も多いハズ・・・と思いきや、御宿の駅には駅弁どころか、キオスクのひとつもありません ( ̄□ ̄;)マジ!? 。 まあ、御宿は特急停車駅ではあるけれど、町の規模はそれほど大きくないからな・・・。それならば下り方の隣駅である、勝浦まで行ってみることにしました。勝浦は全国屈指の港町で、温泉や海中公園など観光施設も充実した、外房線沿線では比較的大きな街。ここなら駅弁も期待が持てます。

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下りの普通列車で勝浦へ向かいます。
御宿のホームには、あまちゃん・・・もとい、
海女さんの像がありました。
外房線 御宿

御宿1437-(255M)-勝浦1443

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勝浦市の中心にある勝浦駅。
駅構内の配線は二面三線、当駅で折り返す列車なども多く、
外房線の運行上の拠点ともなる主要駅です。
外房線 勝浦

しかし、その期待はもろくも崩れることに・・・Σ(゚□゚*)ナニッ!! 勝浦駅構内のキオスクにはシャッターが閉じられ、駅前を見渡しても弁当などが売っていそうな商店は見当たらない。駅の窓口で尋ねてみると、この辺で弁当を扱っているのは、大通りのコンビニだけだという。いくらなんでも、ここまできてコンビニ弁当じゃ味気なさすぎます・・・(´・ω・`)ショボーン。いっそのこと、特急列車に乗れば車内販売で駅弁が手に入るかな? とも考えましたが、たしか今の房総特急って、いっさいの車内販売をやめちゃった覚えがあります。(´Д`;)マヂデスカ…

こうなったら仕方なく駅弁は諦めて、街中で食事を摂ることにしましょう。サザエにアワビ、カツオ、伊勢エビと、目移りしそうなほど名物が多い勝浦(タイトル写真にあるように、街のゆるキャラもカツオがモチーフのカッピーくんだし ^^; )。商店街のお店にもたくさんの魅力的なメニューが掲げられています・・・が、どこも準備中 (ノ_ _)ノズベッ 。さすがに三時じゃどこもやっていないかぁ・・・すっかり昼食難民になってしまいましたε-(‐ω‐;)フゥ…。そんななかで唯一、営業中の札を出していたのが「名物・勝浦タンタンメン」の幟を店先に掲げていた中華料理屋さん。漁港の町なのに担々麺が名物なの・・・(・A・)ハニャ? と思いつつも、他にめぼしいお店は見当たらないし、空腹ももう限界。「( # `∀´)ノ おっちゃん、タンタンメンひとつ!(あと生中っ!)」

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これが勝浦名物の「勝浦タンタンメン」。
一般的な担々麺と違って芝麻醤やゴマみそなどは使わず、
醤油ベースの透き通った汁にラー油が大量に加わり、
具材として炒めたタマネギや豚ひき肉が載せられているのが特徴。
漁師さんや海女さんの冷えた体を温めるために生まれた、
漁師町・勝浦ならではのソウルフード
・・・だそうです。

ためしにすすってみると・・・(°ω°)! ウマい!ウマいじゃないか「勝浦タンタンメ~ン」ヽ( ´ ∇ ` )ノ! 具材になっている炒めタマネギの甘さもあって、はじめはあまり辛さを感じなかったのですが、ラー油の入ったスープを絡めた麺を食べていると、そのうちジワジワと辛さがにじみ出てくるような感じ。私はグルメリポータではないので上手く伝えられませんが、とにかくこれは想像以上の美味しさでした。結局、駅弁は手に入らなかったし、新鮮な海の幸にもありつけなかったけれど、意外な名物で存分にオナカを満たすことができました。でもホンネを言えば・・・やっぱり、海の幸を味わいたかったなぁ・・・(^^;)

0025.jpg

海の幸に比べると、タンタンメンはずっと安く済んだので、
帰りはちょっと贅沢に特急「わかしお」に乗っちゃいました。
といっても、東京までではなく途中の蘇我まで (´A`;)セコッ
(東京までの特急料金は1300円ですが、蘇我までなら900円)。
ちなみに、やはり車内販売はありませんでした・・・。
外房線 勝浦

勝浦1559-(わかしお22号)-蘇我1659~1700-(総武快速)-東京1754


今回の「白い砂」撮影、海バックの撮影地にこだわらないのであれば、何も御宿や勝浦まで行かなくても撮れたはず。ではなぜ、わざわざ遠出したのかといえば、実は撮影ついでに房総のおいしいものを食べたいという目論見があったからでした。しかし、その「白い砂」自体がお昼を挟んだ運転時刻で設定され、撮影後にはどこのお店も閉まっていたというのが今回の結末。やっぱり撮り鉄を優先すると、観光や食事などはウマい具合にはまわれないものですね~(^^;)

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上越線・・・485系「一村一山」号 撮影記

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2013.07.13
上越線
485系「一村一山」号 撮影

モグラ駅(?)訪問

 

うだるような暑い日が続き、はやくも夏まっ盛り。海開きとともに山開きも行われ、世界遺産に登録されたばかりの富士山など、連日多くの登山客で賑わっているそうですね。このブログでは前回、かつての海水浴臨時列車をリバイバルした、外房線の「白い砂」号の撮影記をお伝えしましたが、今回の撮影ターゲットは山へと向かう臨時列車です。その名も快速「一村一山」号。

この『いっそんいちやま』と読む、ちょっと変わった列車名は、上越線観光のキャッチフレーズ「一村一山 上越線」に由来したもので、JR東日本が主催するウォーキングイベント(「駅からハイキング」)に合わせ、年に数回だけ首都圏の上野から上越線の土合(どあい)へ向けて運転される臨時快速です。土合という行先も気になるところですが、そもそも「一村一山」とはなんぞや? (゚-゚*)ハテ?   ホントに上越線沿線の町や村には、山がひとつずつあるのかいな? ・・・と、調べたところ、とくにそういうことではなく、どうもこのキャッチフレーズにあまり深い意味はないらしい (´д`;)ソーナンダ… 。とにかく、上越線を使って山歩きを楽しんでもらい、沿線地域の活性化にもつなげて欲しいとの思いが込められているのだとか(大分県の「一村一品運動」が語源とも??)。

そんな「一村一山」、例年は大宮の183系で運転されてきましたが、今年から新潟に所属する485系が担当することになりました。結局のところ、イマイチ意味がよく解らない列車名ではあるものの、ファンにとっては国鉄色485系が白昼の上越線を往復するという点で、なかなかオイシイ列車です (゚¬゚*)ジュル 。上野発着なので首都圏近郊でも撮影できるけれど、やはりここは盛夏を迎えて山々の緑が深くなった、上越線での撮影に臨みたい。遠征というほど遠い距離ではありませんが、ちょっとだけ気合を入れて、群馬県の北部まで行ってみることとしました。上越線の撮影は、今年の一月に583系「あけぼの」(回送)を岩本で撮って以来になります。


7月13日(土)

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今回は時間の都合から、上越新幹線でのスタートです。
乗るのはE4系の「Maxたにがわ401号」。
東北新幹線 東京

三連休初日とあって、多くの旅行者でごった返している東京駅の新幹線ホーム。ざっと見たところ、東北新幹線や長野新幹線の乗車率が高いように感じます。そんななかで私が乗るのは、比較的空いている上越新幹線の「たにがわ」。たかだか上越線の撮影へ向かうのに新幹線利用とは、ちょっと贅沢な気もしますが、中央線沿線のウチからだと、上野を6時52分に発車する「一村一山」を上越線沿線へ先回りして狙うには、どうしても新幹線を使わないと間に合わないのです。今回の目的地(撮影地)へは、まず上越新幹線で上毛高原に行き、そこから水上方面への路線バスで向かう計画。高崎で上越線へ乗り継いでも「一村一山」より先行することはできますが、お目当ての撮影地は駅から遠く、徒歩鉄としては近くまで運んでくれるバスの方が楽で効率が良いのです。実はこのバスを使うルートは以前、同じく上越線の臨時列車で冬季に運転される「シーハイル上越」号を撮ろうとして考えていたものの、いざ撮影地へと向かっている上越新幹線の車内で、その「シーハイル」が大雪のために運休してしまったことを知り、やむなく予定を変更したという過去があります。あれから一年半、季節はあの時と違って夏ですが、ようやく念願の有名撮影地へ出向くことになりました。

東京0636-(Maxたにがわ401号)-上毛高原0754

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小雨が降る上毛高原駅に待機していた、
水上方面への路線バス
(関越バス・水上駅経由 谷川岳ロープウェイゆき)。
上越新幹線 上毛高原

新幹線と接続するように発車した路線バスは、高台にある上毛高原駅から一気に坂を下り、やがて上越線に沿った道路を走るようになります。途中の上牧駅を経てしばらくすると、車窓には立派な斜張橋が姿を現しました。この利根川上流に架かる諏訪峡大橋こそが第一候補の撮影地で、私はここで降車ボタンを押します。停留所名は諏訪神社前。

上毛高原駅0800-(関越バス)-諏訪神社前0811

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バス停から歩いてすぐのところに架かる諏訪峡大橋。
SL撮影では人気のスポットですが、
SLの運転日ではないこの日は誰もおらず・・・。

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諏訪峡大橋の中腹付近からは、その名の通り、
景勝地である諏訪峡の渓谷と、
その奥を走る上越線の下り線が一望できます。
(写真に列車は写っていませんが、
奥に架線柱が並んでいるのがお解りいただけるかと思います)。
上越線 上牧-水上

初めて訪れた諏訪峡大橋。さすが上越線屈指のお立ち台ポイントというだけあって、なかなか壮観な眺めです。あいにくこの日は、上毛高原に着いた時から小雨が降ったりやんだりの微妙な天気ですが、しっとりとした雰囲気も決して悪くない感じ。しかし・・・ここで「一村一山」を撮るのに、私にはちょっとした迷いがあります。というのも、今年から「一村一山」に使用される新潟の国鉄色485系は全部で三編成あり(K1.K2.T18)、そのうちの一本であるT18編成の下り方先頭車は、四ツ目(四灯のヘッドライト)が特徴で北海道型485系唯一の生き残りとして貴重な、クハ485-1508 。現時点では三本のうちどの編成が「一村一山」に入るのか解っていませんが、もし四ツ目のT18編成だった場合、この諏訪峡大橋からの遠景で撮ってしまうのは、ちょっともったいないような気がしているのです。この橋を渡って少し線路沿いを歩いたところには列車主体で撮れるポイントもあり、遠景の情景写真か、それとも近景の列車写真か、そのどちらで撮るか迷うところ (。-`ω´-)ンーム…。とりあえず「一村一山」の通過までは少し余裕があることだし、どちらも私にとっては初めての撮影地でもあることから、まずは両方の撮影地を見比べて判断することとしました。今は第一候補の諏訪峡大橋にいますので、今度は列車主体で撮れる第二候補の線路際ポイントへと向かいます ((((((o・ω・)oアッチニイッテミヨ 。しかし、この判断がのちに「思わぬ結果」を生むことになろうとは・・・( ̄△ ̄;) エ…。

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諏訪峡大橋を渡り終えようとしたとき、
なにやら重々しいブロア音が響いてきたので、思わず振り返ると、
遠くにはゆっくりと向かってくる貨物列車の姿が・・・Σ(゚Д゚;)ナニッ!?
慌てて戻ったものの

定番ポイント(ひとつ前の写真)には間に合わず、
なんとか苦し紛れに撮ったのがこのカット。
残念ながら架線柱が機関車に掛ってしまいましたが、
編成の長さはよく解って、意外と悪くないかも?
ちなみに単線のように見えますが、
この付近は上下線がセパレートしている区間で、
写真の下り線に対して、上り線はトンネルのなかを走っています。
つまり諏訪峡大橋は、下り線限定の撮影地。
上越線 上牧-水上

0006.jpg

橋を渡ってしばらく進んだところにある、もう一つの撮影地。
このあたりではトンネルから出た上り線が合流しています。
上越線 上牧-水上

諏訪峡大橋から歩くこと10分ほどで、第二候補の撮影地へ到着。「一村一山」の通過まで一時間を切っているのにもかかわらず、ここも同業者はゼロ・・・かと思いきや、よく見ると、ちょっと離れたところに数人の姿があります。しかもなぜか皆さんは「一村一山」とは逆の上り線を狙っている様子 (・ω・ )ハテ…? 。 はじめは上り線に貨物でも来るのかな?と、思うも (相変わらず貨物の時刻を把握していないワタクシ)、やはりちょっと気になるので、挨拶がてらに尋ねてみると・・・なんと「あけぼの」を待っているという、驚きの答えが返ってきました Σ(゚□゚(゚□゚*)ナ、ナニーッ!! 。「あけぼの」とはご存じ、青森と上野の間を羽越線・上越線経由で結ぶ寝台特急(ブルートレイン)のこと。しかしその「あけぼの」は上野着が早朝の6時58分で、定刻ならとっくに終着しているハズ。ところがこの日はどうも、前夜に東北地方で大雨による運転規制がかかり、「あけぼの」も抑止。実に5時間近い遅れが出ているらしい (=゚ω゚=;)マジ!? 。災害を引き起こしかねない大雨という状況や、抑止中の列車に長時間も閉じ込められている乗客の方のことを思うと、決して喜ぶべきではないかもしれません。でも、これは早朝運転で徒歩鉄には沿線撮りがしにくい「あけぼの」を、しかもこの諏訪峡で撮れるという、千載一遇のチャンスです (゚0゚*)オオッ! 。 では、その「あけぼの」の現況はといえば、おそらく乗客の方が発信したと思われるSNSの情報によると、8時半頃に越後湯沢を発車したとのこと。越後湯沢から水上までの所要時間は時刻表を参考に目安を立ててみると、だいたい40分前後。ということは、この場所は9時10~15分頃に通過か・・・って、あれ? たしか「一村一山」の水上着は9時15分で、ココの通過はそのちょい前だぞ・・・ σ(゚・゚*)ンート  えっ、じゃあここでは、上りの「あけぼの」と下りの「一村一山」、いったいどっちが先に通過するのだ!? (゚∇゚ ;)エッ!? 。 この撮影地では上りと下り、両方をスッキリと撮ることはできず、どちらかに絞らなくてはなりません。 ノボリ?ヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ クダリ?

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こちらは「あけぼの」が通過する上り線を狙った構図。
107系の高崎行き普通列車です。
ためしにタテ位置で正面気味に構えてみましたが、
もう少し背景の緑を多く入れたいところか・・・。
上越線 水上-上牧

とにかく解っているのは、「あけぼの」の通過時刻は目安でしかないのに対して、「一村一山」は定刻ならば時刻がハッキリしているということ。「あけぼの」は予想より早く来るかもしれないけれど、「一村一山」が時刻表に載っている定刻より早く来ることはありません。そこで、とりあえずは「あけぼの」狙いで上りポイントに構えておき、ギリギリ9時10分頃をメドに「一村一山」狙いで下りポイントへ移動する手段を取ることにしました。まわりの方たちはどちらかというと「あけぼの」一本狙いで、あまり「一村一山」には重点を置いておらず、上り側に落ち着いてドンと構えています(隣の方は「あけぼの」の遅延情報を知って、急きょ首都圏から深夜の関越道を飛ばしてきたとのこと ∑( ̄ロ ̄;)スゴイッ! )。私はそもそもの狙いが「一村一山」だったこともあって「あけぼの」だけには絞れず、ソワソワ、ソワソワ・・・。こういう場合、得てして二兎追うものは一兎をも得ずになりがちですが、果たして結果はというと・・・9時08分、そろそろ焦りが出始めたころ、ようやく上り線上にヘッドライトの明かりが見えてきました!(゚∀゚)オッ!

0008.jpg

深い緑に包まれた上越線をゆく、EF64牽引の「あけぼの」。
大雨による非常事態で、皮肉にも貴重なシーンが展開されました、
上越線 水上-上牧

「あけぼの」、キタ━━━━。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚━━━━ッ!!
予想よりも早めの通過で助かりました。それにしても、まさか上越線に「一村一山」を撮りに来て、「あけぼの」が撮れるとは思っていなかったなぁ・・・。そして前述した思わぬ結果とはまさにこのことで、もしあのまま移動せずに第一候補の諏訪峡大橋で撮影地を決定していたならば、セパレート区間でトンネル内を走行する上り線の「あけぼの」は撮ることができませんでした。これって、鉄神降臨!? いや、何度も言うように、鉄としては遅延を喜んじゃいけないんだけれどね・・・(^^;)。107系での試し撮りはタテ位置で正面気味に構えていましたが、背景に自然の木々を多く入れたくて、最終的にはヨコ位置に決めました。

さて、無事に「あけぼの」を撮れたことで、安心して下り線の撮影ポイントへと移動します。ひょっとしたら「あけぼの」と「一村一山」はここですれ違って、カブるのではなかろうか・・・と、最悪のケースも頭をよぎっていましたが、実際には両列車の通過には5分ほどの余裕がありました。定刻の9時13分、国鉄色485系による「一村一山」が通過。

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S字カーブで車体をくねらせて、快走する国鉄特急色485系。
上越線をゆく485系の昼行特急というと、
かつては「はくたか」や「いなほ」、「鳥海」などがありました。
上越線 上牧-水上

485系も、キタ━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━ッ! ・・・って、これは予定通り。
残念ながら専用マークではなく「快速」表示だったし、期待した四ツ目のT18編成でもなかったけれど(K2編成でした)、この自然豊かな撮影地で国鉄色485系を撮れただけで、もう満足 (^^)。とくに新潟の485系は、元「フレッシュひたち」用のE653系が編入したことにより、今後に大きな変動も考えられるので、こういうシーンは撮れるときにキッチリと撮っておきたかったのです。

0010.jpg

後追いはちょっと流し気味に。
でも手前の葉っぱが中途半端に入っちゃいました。

予定撮りに上越線で「一村一山」が撮れ、さらに「あけぼの」というサプライズもありました。でも、せっかく新幹線を使ってここまで来たのですから、もう少し撮影を続けたい。できれば午後に戻ってくる「一村一山」の折り返し(上り列車)まで撮りたいところ。しかし今はまだ10時前で、「一村一山」の上りが水上を発車する14時半までは、四時間以上も間が空きます。さて、どうすっかな・・・。
とりあえずは、最初に立ち寄った諏訪峡大橋へと戻ることにしました。第一候補の撮影地だったものの、結果的に見送ってしまった諏訪峡大橋からの俯瞰撮影。もう485系は行ってしまったけれど、普通列車くらいは撮って行きましょう。

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雄大な諏訪峡の渓谷沿いを走る湘南色の115系。
いかにも上越線らしい情景です。
上越線 上牧-水上

先ほど「あけぼの」の前に撮った107系と、湘南色の115系で運転されている上越線の普通列車ですが、今度はウマい具合に115系の運用に当たりました~ヽ(´▽`)ノラッキー♪ 。こうやってみると、やっぱり絵的にはこっちの撮影地の方が、諏訪峡らしい雄大さが出てよかったかなぁ・・・。「シーハイル上越」など、またの機会に国鉄特急色が撮れるチャンスがあれば、今度はこっちで狙ってみたいものですね(波動用183系の行く末が不安視されているので、ひょっとしたら「シーハイル」も車種変更される可能性があるけれど・・・)。

ところで、この諏訪峡大橋。実は撮り鉄のお立ち台としてだけでなく、ちょっとしたユニークな名所としても知られています。この高さを活かした驚きのアクティビティというのがコチラ。

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42m高さを利用した、ブリッジ・バンジージャンプ!
絶叫とともに橋の上から川をめがけてダイビングしてゆきます。
ヒイイィィィ((((((((lll゚Д゚))))))))ガクガクブルブル
ちなみに背景に見える線路は、もちろん上越線(下り線)。

橋の中腹付近に設置されているのは、なんとバンジージャンプ台。橋の上からダイブするバンジー(ブリッジ・バンジー)で正式な認可を受けているのは、日本でもここだけなのだとか。そのせいか人気は高いらしく、見ていると若い人を中心に次々と挑戦しています。しかもバンジーというと、よくテレビで芸人さんなどが「怖い、怖い」と言って、かなりじらしてから飛びますが、ここの挑戦者はほとんど躊躇せずに勢いよくダイビング。その様子を脇から「スゲーなぁ・・・(; ゚д゚)ポカーン」と眺めていると、係のおねーさんからは「どうですか? 鳥になれますよ~♪」とのお誘いが。私は高所恐怖症ではないし、崖の上などからの俯瞰撮影なども大丈夫だけれど・・・ソレとコレとは別で、やっぱり飛ぶのは怖いよね (^^;)。おねーさんには丁重にお断りし、私はもう一本だけ普通列車を撮影してから、諏訪峡大橋をあとにしました。

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バンジージャンプを見たあとだったので、
なんだかこの諏訪峡大橋からの高さ

よくわかるようなカットを撮りたくなり、
先ほどよりも下を見下ろすように引き画で撮影。
この高さを飛ぶって・・・ありえません(^^;)
上越線 上牧-水上

0014.jpg

前述したように諏訪峡大橋からは下り線しか撮れないので、
先ほどの「あけぼの」ポイントへ移動して、上りの115系を。
先週のスカ色「白い砂」に続き、
二週連続での国鉄色115系の撮影となりました

そういや御宿でもこんなアングルで撮ったな・・・

上越線 水上-上牧

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撮影後は歩いて水上駅へ。
撮影地から駅までは30分ほどかかったので、
往復歩くのはちょっとシンドイかも。ε=( ̄。 ̄;A フゥ…
上越線 水上

さて、ひととおり午前の部の撮影を終えて、水上駅へとやってきました。それでもまだ上りの「一村一山」までは三時間もあります。ならばこの時間を利用して、今度はちょっとだけ乗り鉄を楽しむことにしました。水上から上越線の下り列車で向かうのは、「一村一山」の終点でもある土合。ここは駅自体が訪ねる価値のある、ちょっとしたおもしろ駅のひとつです。

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水上に待機していた下りの長岡行きは、新潟色二連の115系(左)。
ちなみに、この水上11時41分発の8737Mは運転日注意の臨時列車
(7/13~9/1 運転)。
水上~越後中里は上越線のなかでもとくに運転本数が少ない区間で、
本来なら水上発9時47分の次は、13時42分まで下り列車はありません。
上越線 水上

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水上から二駅、10分で土合に到着。
ご覧のように、ここの下りホームはトンネル内に設けられています。
上越線 土合

水上1141-(上越8737M)-土合1150

冷房の利いた車内から降りても、それ以上にひんやりとする感覚。それがこのトンネル内に設けられた駅、土合の第一印象ですが、この駅が変わっているのはトンネル内に設けられているということだけでなく、その最大の特徴は上り線と下り線のホームが大きく離れていることにあります。今、私が降りた下り線のホームは地底のトンネル内に、一方の上り線のホームと改札口は地上にあり、その標高差は70.7メートル。今回のように下り線で列車を降りた場合は、改札口にたどり着くまで、実に486段(連絡通路分含む)もの階段を上がらなくてはならないのです ヒイイィィィ((((((((lll゚Д゚)))))))) 。

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下り線から地上へと続く、長大な連絡階段。
見上げても、地上の明かりなど見えません・・・。
さて・・・上る、いや、登るとしますか (´∀`;)
ちなみに私は某氏のように、
軽量化が必要な体形ではないんだけれどなぁ・・・(笑)

なぜ、このような不思議な構造の駅ができたのかというと、現在の上り線ができたのは大正時代で当時は上下線が走る単線でした。その後、昭和40年代に複線化する際、新たな下り線は技術の進化によって深い位置に直線の長いトンネル(新清水トンネル)を通すことができ、効率を考えてそのトンネル内に設けてしまったのが、現在の下り線ホームというわけ。利用者にとって不便な構造ではありますが、もともと地元客は少なく、大半は谷川岳への登山客ということから、この長い階段は登山へのウォーミングアップとして親しまれているのだとか・・・(;´з`)ホンマカイナ。また、土合は駅の周囲にハイキングコースなどがあることから、先ほど撮った「一村一山」の終着駅にもなっています(土合には折り返しや留置設備が無いので、使用車両は石打まで回送されます)。

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徒歩鉄で慣らした足なら、こんな階段は全然余裕さ♪
・・・な~んて思っていましたが、
一気に上がると、意外とキツイものですね。
ひと休みがてら、200段目あたりから後ろを振り返ってみました。
あとまだ倍以上もあるのか・・・ ε- (´Д`;)ハアァァ…。

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462段をクリアし、ようやくそと地上へと出ました。
上には「ようこそ土合駅へ」の文字が見えますが・・・

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実は改札口まで、あと143メートル、
さらに24段の階段が残されています

、ラストスパート ε-(
・ω・´)フンス!

0022.jpg

ようやくラストの486段目っ!
おつかれさまでした・・・(´▽`;) ホッ。

0023.jpg

山小屋をモチーフにした三角屋根が特徴の土合駅舎。
ふだんはひっそりとしていますが、
谷川岳の山開きなどが行われるときには、多くの登山客で賑わいます。
上越線 土合

所々で写真を撮りつつ、10分ほどかけて地上の改札口に到達。せっかく下りホームの天然クーラーで涼んだのに、486段の階段を上がり終えたころには汗だくになっていましたε-(´o`;Aアヂィ…。待合室で一息ついたところで、今度は上りホームから列車に乗って、水上へと戻ります。次の上り列車は12時26分。臨時を含めても一日6往復しかないこの区間、滞在約30分で折り返せるのは効率がいいと言えるでしょう。

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上りホームは地上の改札脇にあり、下りホームに比べると単純な構造。
上越線 土合

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駅舎から上りホームへの通路では、
こんなにスッキリとした編成写真が撮れました。
先日には新潟地区の普通列車

新たにE129系の投入が発表され、
新潟色の115系も今後は要チェックとなりそうです。
上越線 土合

土合1226-(1734M)-水上1239

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水上は上越線で運転されるSL「みなかみ号」の終着駅で、
構内にはSLの向きを変える転車台が設置されているほか、
D51 745も静態保存として展示されています。

土合を往復したことで適度に時間がつぶれ、再び水上周辺での撮影に臨みます。午前中に撮った下りの撮影ポイントは駅から離れていましたが、次に向かう上りの撮影ポイントは駅に近くて、徒歩鉄には助かる手軽なお立ち台です。水上駅からSLが展示してある広場を抜けて、歩くこと10分。利根川に架かるガーダー橋が撮影地。お一方の先客がいらっしゃったので、挨拶して隣へ加えていただきます。本命の「一村一山」が来るまではあと一時間ほどあるものの、前述したように運転本数の少ない水上以北。「一村一山」まで他に通過列車はなく、ぶっつけ本番かと思いきや、嬉しいことに貨物列車がやってきてくれました。(゚∀゚)オッ!

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轟音を立てて、ガーダー橋を渡るEH200-4牽引の貨物列車。
上越線 湯桧曽-水上

やはり本番前に一本でも通過列車があると、列車の写しとめる位置や空間の感覚などが掴めて助かります(^^)。長い貨物列車は全編成が収まりきらなかったけれど、6連の485系ならば編成が鉄橋上に乗りきるかな? そんなことを思いながらアングルを調整。最終的にはもう一方だけ加わった三人で「一村一山」を迎えます。有名なお立ち台を国鉄色の485系が通過するには少ない気がする人数ですが、貴重な485系でも「快速」幕じゃ、あまり人気が無いのでしょうか・・・。

0030.jpg

山々の緑が濃い、盛夏の上越線。
鉄橋上に躍り出た国鉄特急色がよく映えます。

素晴らしいロケーションで、485系をゲット~\(⌒∇⌒*)/ワーイ ♪
往路に続き、復路も夏らしい情景のなかで撮ることができた国鉄色485系。たとえ「快速」幕であっても、私にとってはじゅうぶんに魅力的な「一村一山」でした (´▽`*)カコイイ! 。 これですべての撮影が終了です。はじめの計画段階では往復の「一村一山」を撮るくらいしか考えておらず、新幹線を使ってまで上越線へ行くのはもったいないかな・・・との思いもありましたが、結果的には本命の「一村一山」に加えて、「あけぼの」というサプライズや、この機会に何本かの115系が撮れたこと。さらに土合駅の訪問など、案外収穫が多くて楽しいプチ遠征となりました。あとは・・・前回の外房線で果たせなかった、「車中ひとり打ち上げ(反省会)」をしつつ、在来線で東京へと戻りま~す(^^)。

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帰路に水上から乗るのは107系。
三月の改正で日光線からは引退した107系ですが、
高崎地区の上越・信越・両毛線では、まだまだ元気に活躍中。
上越線 水上

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残念ながら水上駅では駅弁が無かったので、
乗換駅の高崎まで我慢。
高崎で購入したのは、「だるま弁当」に次ぐ定番ともいうべき、
「鶏めし弁当」(¥900)。
鶏肉のうまみを、そぼろと照り焼きに活かした逸品。
オーソドックスながらも外さないウマさがあります。
☆☆☆・・
そして今、JR東日本の駅ナカコンビニ「NEWDAYS」では、
北海道フェアを開催中(~8/5)で

なんと北海道限定の「サッポロ★クラシック」が購入できます!
プハー! (*≧∇≦)ノdロ ウマイッ!!

水上1456-(上越744M)-高崎1559~1612-(高崎2240Y)-新宿1802


☆オマケ(・・・というか、ゆるキャラさんへのオミヤゲ♪ )
群馬のゆるキャラ「ぐんまちゃん」。
群馬県のPRマスコットなので、山登りや温泉に入っているイラストはよく見かけますが、水上の町にはこんな、ちょっとレア(?)なイラストがありました。

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左は側溝工事の注意看板で、右は自衛隊募集のポスターです(^^)。

八高線・・・DD51訓練運転 撮影記

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2013.07.21
八高線
すくらんぶる出撃っ!
DD51+旧客 訓練運転 撮影記

 

熊本県の「くまモン」や滋賀県彦根市の「ひこにゃん」などに代表されるように、いまや日本中が空前の「ゆるキャラ」ブーム。私も鉄道写真撮影という趣味柄、休みのたびに各地へ出かけると、所々でご当地をPRするゆるキャラの存在に気づかされることがあります。そんななか、前々回にお伝えした外房線撮影へ行った際には、千葉県勝浦市の「カッピーくん」や御宿町の「エビアミーゴ」を。そして前回の上越線撮影で訪れた群馬県みなかみ町では群馬県の「ぐんまちゃん」を見かけました。ただし見かけたと言っても本格的な着ぐるみのキャラクター本体ではなく、ポスターや立て看板に描かれていたイラスト程度のもの。それでも、いつも鉄道情報などでお世話になっていて、大のゆるキャラ好きである、同じソネブロ仲間の「ゆるキャラさん」が少しでも喜んでくれたらと思い、その写真を前回は本編外のオマケに「ゆるキャラさんへのオミヤゲ」として載せてみました。すると後日、ゆるキャラさんからは「ぐんまちゃんのお礼です」と題したメッセージが届きました。お礼状とは律儀だなぁ・・・(・∀・`) と思いつつ開いてみると、なんとそこにはお礼の言葉のみならず、ふだんの私なら絶対に知り得ないような、業務列車の運転情報が書かれているではありませんか! w(● ̄0 ̄●)wワォッ!!

業務列車とは読んで字のごとく、試運転や回送、レール輸送などの工事関係(工臨)といった、営業運転外の業務的な運用を持つ列車のことで、市販の時刻表はもちろんのこと、私が撮影の参考にしているような鉄道趣味誌にも、ほとんど掲載されません。ではその情報を知る者はどうやって仕入れているのか・・・というのは、ある意味、タブーとされていますので、ここでは深く追求しませんが、とにかく今の私などには撮影がとても困難な列車です(実は学生時代にはその業務ネタに詳しい友人がいて、私もよくいろんな業務列車を撮ったものですが、その友人が鉄をやめて以来、私は業務ネタがさっぱり疎くなってしまいました)。そして今回、情報をいただいた業務列車というのは、八高線で実施されるDD51ディーゼル機関車のハンドル訓練列車。いわゆるクルマで言うところの教習運転のようなもので、DD51が実際に客車を牽いて本線を走行します。しかもこの列車、今やDD51が客車を牽いて走るだけでも貴重なことなのに、なんと今回の訓練に使用されるのは茶色い旧型客車(旧客)が5両、さらに折り返し設備の関係から後ろにもDD51が連結される(プッシュプル(PP)状態)という豪華版で、まさにファン垂涎の編成と言えるでしょう。これはぐんまちゃんの見返りにしてはあまりに大きすぎて、逆にこちらの方が恐縮してしまいますが、とてもうれしいのは確かです マンモス(*´∀`*)ウレピィ!! 。 そこで今回はありがたくこの情報を頂戴し、その訓練列車の撮影へと出かけることにしました。


7月21日(日)

ゆるキャラさんからのメッセージに記されていた訓練列車の運転日は、土日に各一往復ずつ。しかし、私がそのメッセージに気付いたのは土曜日の朝遅くのことで、関東近郊とはいえウチからはちょっと距離がある八高線へは時間的に間に合わず、出撃は日曜日に持ち越し(二日間の運転でヨカッタ (´∀`;)ホッ )。当日は朝に参議院選挙の投票を済ませてから、その足で駅へと急ぎ、中央線、武蔵野線、東武東上線経由で八高線の小川町に向かいます。とくにルートのこだわりがあった訳ではなく、スマホで検索したらこのルートがいちばん早く小川町に着くとの結果でした。

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朝霞台からの東武東上線。
スマホで指示された快速・小川町行きを待っていると、
一本前に入ってきたのは、この電車。
お、「TJライナー」用の50090系じゃん。(゚∀゚)オッ!
小川町まで行かない途中駅どまり(森林公園行き)だけど、
思わず乗車しちゃいました。
東武東上線 朝霞台

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この50090系の室内はクロスシートとロングシートに転換できる
マルチシートを装備した変わり者。
座席定員制の「TJライナー」運用時以外はロングシートですが、
座席は普通のものよりも大型で、座り心地が良さそうに見えます。
でも実際に座ってみると・・・なんだか落ち着かず、
意外にもそれほど良いってワケではないのね・・・(^^;)

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森林公園からは予定していた、快速の小川町行きに乗り継ぎ。
ところで、東上線に「快速」なんて種別があったっけ? (・ω・ )ハテ?
・・・って調べてみたら、今年の3月に新設されたものらしい。
利便性向上との事ですが、種別が多いとややこしくて迷いますよね・・・。
ちなみに東上線の「快速」と「急行」と「快速急行」、
いちばん速いのはいったいどれなんだ・・・!? (-"-;)ウウム
(正解は快急>快速>急行)
東武東上線 森林公園

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東武東上線とJR八高線の接続駅、小川町。
改札は共用なのですが、
駅舎の看板には東武のみでJRの表記はありません。
東武東上線 小川町

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小川町に入ってきた、八高線の高崎行き。
八高線は高麗川以北が非電化区間なので、
使用されているのは電車ではなく
ディーゼルカーのキハ110です。
八高線 小川町

八高線は八王子と高崎を結ぶ、東京近郊区間に属する路線(正式な路線区間は八王子から、高崎の一つ手前の倉賀野まで)で、途中の高麗川を境に南部の電化区間(八王子~高麗川)と北部の非電化区間(高麗川~倉賀野)に分けられます。今回の訓練列車は、その北部の非電化区間である、高崎と小川町の間で実施される予定。非電化で運転本数も一時間に一本程度と比較的少ないこの区間は、DD51の訓練運転に適しているのかもしれません(・・・詳しい事は解らないけれど ^^; )。そんな八高線北部ですが、通常は短編成のキハ110が走るだけの単調な路線であまり面白みがないため、私はほとんど撮影に訪れた事がなく、撮影地情報にも乏しい。今回の撮影地選びも完全なネット情報頼りの有名な「お立ち台」を目指す事となりました。小川町からわずか一駅の竹沢で下車。

西国分寺0913-(武蔵野973E)-北朝霞0932…朝霞台0943-(東上線急行)-森林公園1022~1025-(東上線快速)-小川町1038~1048-(八高235D)-竹沢1052

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無人駅の竹沢。簡素な作りの駅舎ですが、
待合室内の本棚には、かなりたくさんの本が並んでいました。
地元の方々が持ち寄ったものでしょうか。
八高線 竹沢

同じ列車から降りた同業者は四~五人ほど(他に下車客はいなかった・・・)。しかしDD51+旧客5両という大ネタにしては少ない気がします。やはり一般には情報が回りにくい業務列車では、こんなものなのかな・・・と思いきや、たどり着いた撮影地では、既に多数の方が集まっていて、まさに三脚の林状態 ナニ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!。なかには関西から駆けつけたと思われるクルマのナンバーもいくつか見受けられます。業務列車とはいえ、知っている人は知っているものなのね・・・。う~ん鉄の情報網、恐るべし ( ̄□ ̄;)スゴイネ 。かろうじて私は大きな脚立に乗っていた方の前へ入れてもらって場所を確保。ε-(;-ω-`A) フゥ…

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一時間に一本程度の八高線。
二時間前に現地入りした私にとって、
これは本番前唯一の試し撮り列車になりました。
八高線 折原-竹沢

今回の訓練運転は八高線では異例の長さとも言える、全7連の編成。架線柱などが無い非電化区間ではイマイチ編成長の目安が掴みにくく、後部まできっちりと入ってくれるかどうか不安になります。数少ない普通列車を参考にして、慎重にアングルを調整。天気は時折薄日が差すものの、おおむね曇り。背景に青空が入らないのは残念ですが、光線状態を考えなくて済むのは気が楽かもしれません(隣人によると、晴れると顔が陰っちゃうらしい)。やがて森の向こうからは、DD51のエグゾーストノイズとともに、長編成が奏でるジョイント音が鳴り響いてきました。キ、キタ…(・∀・;)ドキドキ

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森のなかから顔を覗かせた、朱色のDD51。

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編成がすべて収まるように引きつけてシャッターを切ります。
深い緑を背景に進む、DD51+旧客のシブい編成。
牽引機はゾロ目の888号機。

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ゆっくりとした速度だったので、
広角側にズームリングをまわして、もう一丁。
迫力あるDD51のカットが撮れました!

DD51+旧客の訓練列車が撮れました~ヽ(▽`)ノワーイ♪ヽ(´▽`)ノワーイ♪ヽ( ´▽)ノ  旧客5連(+DD51)を引き連れて、力強く走るDD51の迫力に大感動! ☆。*゚+.*.。(´∀`*)゚+..。*゚+☆ これがイベント列車などでなく、訓練列車だというから、本当に驚きです。こんなスペシャルトレインが撮れたのも、すべては情報をくれたゆるキャラさんのおかげ。もう、ホントに感謝、感謝です。アリガタヤ.アリガタヤ…(-人- )

ところで、まさに本番のDD51が見えてきて、ファインダーを覗きながら慎重に引きつけているそのとき、私の左腕に何かが「ぐわしっ」っと飛来 エッ!?(゚□゚;)≡(;゚□゚)ナニナニ!?。気になりつつも撮影を続け、通過後に見てみると・・・悪戯したのはこのコでした。

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撮影中に飛んできたのは「ゴマダラカミキリ」くん。
カブトやクワガタほど派手さはないけれど、
個人的にはけっこうカミキリって、スキな昆虫です。
撮影しようとカメラを構えたら、羽を広げて飛んでっちゃいました。
⊂=⊂=⊂二( ^ω^)二⊃ブーン


さて、今度は折り返しとなる逆方向(下り列車)の撮影へと向かいます。しかし今度の撮影にはちょっとした制限があって、私は夕方から都内での外せない用事が控えているために、どうしても撮影直後の列車へ間に合わせなければならず、撮影地を今の場所よりも駅寄りで探さなくてはなりません。果たして駅の近くで7両もの編成が抜けるようなスッキリとした撮影地はあるのか?今思えば、この7両という編成にこだわりすぎてしまった感が否めない結果となってしまいました ( ̄△ ̄;) エ…。 しばらく周辺を歩き回って落ち着いたのは、駅から15分ほどのところにあるところにある築堤。

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築堤上を軽やかに駆け抜ける、二連のキハ110。
八高線 竹沢-折原

先ほどはインカーブを寄りで撮っていたので、サイドからの引き画は変化がでていいか・・・と思うも、このアングルで入るのはせいぜいDD51+旧客3両がいいところ。7両の編成全部を入れるのはとても無理。ならばもっと築堤に近づいて、奥まで入るような角度で撮るか・・・と移動してアングルを変更。そこで本番の訓練列車を迎えます。

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まるで国鉄時代の客車列車を思わせるような、
DD51牽引の旧客編成。
主にSL列車などに使用される高崎の旧客ですが、
DD51にもじゅうぶんに似合います(^^)
ちなみに下り方の牽引機は895号機

凸□□□□□凸 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ッ!
後部はブッシュに阻まれてしまっているものの、かろうじて編成は入りました。でも、なんだか中途半端でイマイチな結果に・・・。これならば編成は入らなくても、引き画で撮った方がよかったかな?・・・ (・ω・`ゞウ─ン。 とはいえ、DD51+旧客という貴重な編成を撮れただけでも私としてはじゅうぶんすぎるほど贅沢な収穫で、一日を通して大満足の撮影となりました。

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後補機のDD51 888は低速の流しで。
かなり苦し紛れですが、案外面白い絵になったかも?

八高線でのDD51訓練運転は過去にも何度か行われた事があり、その「事後報告」を鉄道雑誌やネットニュースなどで眺めながら、一度は撮ってみたいなぁ・・・などと思うものの、運転日や時刻を把握する事ができない私には撮るのは難しいと、半ば諦めていた列車でした。それがこんな形で実現しようとは・・・情報を教えていただいたゆるキャラさんには大・大感謝です。本当にありがとうございました m(_ _)m 。今回の八高線沿線では見かけませんでしたが、またどこかでゆるキャラを見つけた際には撮影してきて、ご紹介できたらと思っています(あ、もちろん、もう見返りなどは結構ですよ~(^^;) 訪問してコメントを残していただけるだけでじゅうぶん嬉しいです^^ )。

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駅からすぐのポイントだったので、
無事に予定通りの列車に間に合う事ができました。
高麗川行きの上り列車に乗って、竹沢をあとにします。
八高線 竹沢

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往路は東武東上線経由でしたが、
復路は八高線で拝島へ出る事にします。
高麗川で非電化区間用のキハ110と電化区間用の205系が並びました。
八高線 高麗川

竹沢1419-(八高236D)-高麗川1449~1452-(1476E)-拝島1521~1523-(青梅特快)-新宿1600

ONE-shot 125 五反田のひまわり

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PICK UP ONE-shot 125 五反田のひまわり

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暑中お見舞い申し上げます。
西日本は猛暑、北日本は大雨、
そして関東はと言えばここ数日、
戻り梅雨なんて言われるような、
すっきりしない天気が続いています。
天気の激しい移り変わりに、
体調など崩されていませんでしょうか?
 
 
 今回の「みどりの山手線」と季節の風物詩シリーズは、
五反田駅前に咲いたヒマワリの花。
都心を走る山手線沿線で
ヒマワリなどを探すのは難しいかと思いきや、
意外にも五反田駅前の花壇に植えられているのを
内回り電車の車窓から発見し、思わず飛び降りてしまいました。
 
それにしても、五反田には外勤などでよく訪れていたけれど、
こんなところにヒマワリの花壇があったとは知らなかったなぁ・・・
なんて思いながら、お目当ての「みどり」が来るのを待っていると、
すぐ目の前にある交番のおまわりさんが近づいてきて、
「ひまわりを撮っているのですか?」と話しかけられます。
アングルを模索して、ずっと周囲をウロウロとしていたものだから、
ひょっとして不審者に見られたのかな・・・?
と、一瞬、焦ってしまいましたが、
(おまわりさんに声をかけられると、何も悪い事をしていなくても
ついドキッとしちゃいますよね・・・^^;)
そうではなく、
おまわりさんはヒマワリを眺めながら、
「このひまわりはね、地元の小学生たちが春に種を蒔いたものなんです。
先日には花が咲いたのを見に来て、みんな喜んでいましたよ。」
と親切に教えてくださいました。
補足的に後日、ネットなどでちょっと調べてみると、
どうやらここ数年の間に地元ボランティアの方が主体となって、
五反田駅前の緑化運動などに励んでいるらしく、
このヒマワリが花を咲かせるのは、今年で二年目なのだとか。 
  
「ぜひ、きれいに撮ってやってくださいね。」
と言い残して、持場へ戻っていったおまわりさん。
きっと、種を植えた小学生と同様、地域密着勤務のおまわりさんも、
交番から見えるそのヒマワリが花咲くのを
心待ちにしていたのでしょうね (^^)。
 
 
見事に大輪の花を咲かせた、五反田のひまわり。
その向こうを「みどりの山手線」が走り去ってゆきました。
   
13.7.14 山手線 五反田

ONE-shot 126 きょう、ロマンスカーと・・・。

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PICK UP ONE-shot 126 きょう、ロマンスカーと・・・。

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遊び半分に新宿駅で狙ってみた、
小田急ロマンスカーLSEと「みどりの山手線」の
リバイバルカラーコラボ。
かなり苦し紛れのアングルではありますが、
うまくタイミングが合うと、けっこう嬉しいものです。
さらにこの日は思いがけず、
ステキなキャストも加わってくれました。(^▽^)
坊やを撮っていたお母さんが、柱の陰だったのがちょっと残念。
 
 13.7.20 小田急小田原線 新宿
 
 
ところで、
今週、私は少し早めの夏休みを 取らされ 取りました。
休暇ともなれば、どこかへ泊りがけで遠征に出かけたいところ。
しかしご存じのように、今週はどこもかしこも天気が悪すぎるっ!
いくら時間があるとはいえ、
条件の良くない場所へ無理に撮影遠征するのは、正直気乗りがしません。
旅費だってバカにならないし・・・。ε=(‐ω‐;)ハァ…
ならば、もう遠征はまたの機会にして、
今夏の休暇はロマンスカーで箱根あたりにでも行ってみようかな・・・
遠くへ行くってことだけが、鉄旅じゃないよね。
 
 

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夏休み2013 その1・・・小海線・高原列車 撮影記

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2013.08.02・03
夏休み
01
夏空を求めて、ぶらり旅~♪
小海線 高原列車 撮影記

 

はじめに、先月末の集中豪雨災害に遭われた地域の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

毎年の事ですが、私は仕事の関係上お盆の時期に休む事ができないため、皆さんよりも少し早めに夏休みを取るようにしています。今年は先週がその夏休みだったのですが・・・前回の記事でも愚痴をこぼしているように、とにかく先週は天気が悪かった。中国地方や北陸、新潟などは集中豪雨に見舞われ、東北地方はいまだ梅雨明けならず(東北地方は8/2に、ようやく梅雨明け宣言)。私が夏休みを利用して撮影旅行へ行きたいと思っていた地域の天気予報は、軒並み傘マークが並びました (´-ω-`;)コマッタモンダ 。

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先月30日の天気図。
太平洋高気圧の勢力が弱く、
日本列島には前線が停滞しています
・・・って、私はヨシズミかっ (´Д`;) 。

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駅の運行情報では大雨の影響による
運休や遅延の情報が、
毎日のように流されていました。

旅に出てしまってから天気が崩れるのは致し方ないとしても、はじめっから天気が悪いと解っているのに、無理して出かけるのはどうも気が乗りません。もちろん、鉄道写真は常に晴れていればいいというものではなく、雨や曇りの情景だって絵になる事は多々あります。しかし徒歩鉄である私の場合、できれば雨は避けたいところ。私の鉄道写真という趣味に対する最大のモットーは「無理せずに、心から楽しむこと」。たとえ貴重な列車が近場で走ろうとも、天候が悪くて楽しめないと思えば出撃はしないし、ネタ列車の走らないような日でもスッキリとした晴れ予報ならば、どこかへ出かけてみたくなります。そんなワケで毎日毎日、翌日の天気予報とにらめっこしながら悶々と過ごしていた夏休み (-A-#)モンモン… 。ようやく前線の活動が弱まり、晴れ予報が出始めたのは、週末になっての事でした。もうあまり遠くへは行けないけれど、ちょっとでも・・・いや、一枚でも夏らしい情景が撮れるところを求めて、遅まきながら残り三日となった金曜日に夏休み旅のスタートです。


8月2日(金)

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今旅は中央線のE233系がファーストランナー。
大月行きに乗って、中央線を下ります。
13.8.2 中央本線 立川

今回私が計画した撮影旅は、特定の車両狙いではなく撮影地がメイン。つまり、貴重な列車など来ないけれど、景色がきれいで、かねてから一度は行ってみたいと思っていた、有名な撮影ポイントを訪ねるというものです。まずは地元駅で青春18切符に入鋏してもらい(スタンプでも入鋏とはこれいかに?)、中央線の下り列車で進路を西へとります。最初の目的地は遠征というほど遠くはないのですが、今までは意外と行く機会が無かった場所で、晴れれば夏らしい絵が期待できるところ。何よりも天気予報の「降水確率10%、穏やかな晴れ」が、いちばんの決め手になったのですが・・・。

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この日の山梨県は晴れ予報だったはずなのに、
雲が低く立ちこめています・・・(´Д`;)。
13.8.2 中央本線 鳥沢-猿橋(車窓から)

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大月で乗り継いだのはスカ色115系。
ボックスシートの115系に乗ると、やっと旅気分を実感します。
13.8.2 中央本線 大月

道中の車窓に映る景色は、雨こそ降っていないものの、ドン曇り状態。この時点でのテンションは、だだ下がりです。はぁ~・・・ホントに今夏の天気は読みにくいなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン 。しかし手持ちのスマホで再検索した山梨の天気は、変わらずに晴れ予報のまま。本当にこれから晴れるのかいな・・・と思っていると、列車が笹子トンネルを抜けたところで天気は一気に好転 (゚∀゚)オッ! 。眩しい日差しが車内に降り注ぐようになりました。天気とともに私のテンションも回復し、期待に胸を躍らせながら下車したのは、高原の駅・小淵沢。

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青空が広がる小淵沢に到着。
甲府からは長野色115系へと乗り継ぎました。
13.8.2 中央本線 小淵沢

立川0524-(中央1361M)-大月0619~0623-(327M)-甲府0712~0725-(425M)-小淵沢0804

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中央線と小海線の接続駅で、
清里や八ヶ岳への玄関口となる小淵沢駅。
特急「あずさ」や「スーパーあずさ」も大半が停車します。
13.8.2 中央本線 小淵沢

小淵沢は中央線と小海線(小淵沢~小諸)の接続駅で、今回の撮影ターゲットは特急や貨物など多種多様な列車が見られる中央線ではなく、ディーゼルカーの普通列車のみが走るローカルな小海線の方。清里方面へ向かう小海線の列車は小淵沢を出て中央線と分岐すると、大きく右にカーブをしつつ徐々に高台の築堤へ上ってゆきます。その大カーブの内側から撮るのが今回の撮影地で、条件が良ければ列車の背景に雄大な南アルプス(赤石山脈)の山並みを写し込む事ができる、昔からのメジャーポイント。小海線には過去に何度か乗っており、車窓からはその雄大な景色を眺めていましたが、走っている車両がJR型のキハ110という事であまり面白みが無く、今まではなかなか沿線から列車を撮影する事はありませんでした。しかし今回は夏らしい情景を求め、高原列車の代表格である小海線の列車をこの有名な撮影地で撮ってみたいと考えたのです。

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撮影地までの道のりは、木々に囲まれた素敵な散歩道。
日差しは強いものの、高原の空気は爽やかです。

ところが、確かに天気は上々で真っ青な夏空は広がっているのですが、夏特有の雲が多いのも事実で、標高の高い南アルプスの山並みがスッキリと見えるかどうかはちょっと微妙なところ。はたして、たどり着いた撮影地から見た景色はというと・・・

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夏空の下、
ゆっくりと高原への坂道を駆け上がってゆく、
小海線の普通列車。
13.8.2 小海線 小淵沢-甲斐小泉

う~ん、やはり山頂付近は雲が多めで、南アルプスのシンボルと言われる甲斐駒ケ岳などはまったく見えませんでした。それでも、青空に入道雲、そして緑の絨毯のような田圃がいかにも夏らしさを演出してくれて、決して悪くはないかな・・・と、個人的には満足の一枚。何よりもここ数日の悪天候で溜まっていたフラストレーションを吹き飛ばすには、じゅうぶんの結果です (^^) 。もし、ここまで来てドン曇りだったら、撮影せずに白州のウィスキー工場へでも見学に行こうかと考えていたところでした(笑)。

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今度は比較的近距離にあって、雲の影響を受けにくい
入笠山方向を狙ってみました。
飾り気の無い、シンプルな塗装のキハ110ですが、
こういう情景には意外とマッチします。

通常のダイヤでは二時間に一本程度の小海線ですが、夏休みシーズンには小淵沢と野辺山の間に臨時列車が増発されていて、この日もほぼ一時間ごとに列車がやってきます。といっても、車種は同じキハ110ばかりなので、少しでも撮り方に変化をつけたいところ。一本目は築堤下から広角気味に、そして二本目は高台の田圃越しに望遠で狙ってみました。続く三本目はどうしようかな・・・と周囲の農道をウロウロしていると、突然、軽トラに乗った農家のお母さんが近づいてこられ、熱中症にならないようにって、冷たい飲物を差し出してきました! Σ(°▽°ノ)ノエエッ!?

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農家のお母さんからいただいた「冷梅」ジュース。
「水分と塩分が取れるから、これはいいのよ~」(^o^*)ホホホ
・・・って、手渡してくれました。

見ず知らずの私のために、なんと親切なのでしょうか・・・゚+。*・。゚(゚ノ∀`゚)カンゲキ。・*。+゚。ひじょうに恐縮しつつも、とてもありがたい事なので、お礼を言っていただきます アリガトウm(_ _)mゴザイマス。さらに少しばかりお話をさせていただいた流れで、田圃の一角にあるヒマワリ畑での撮影をお願いしてみると、快く許可していただけました。そこで、三本目と四本目はヒマワリを絡ませて撮影。

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真夏に彩りを添える、元気の花・ヒマワリ。
その向こうを小海線の列車が走ってゆきます。

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次の列車はタテ位置で。
花の形がいいものは背が高くて届かなかったけれど、
不格好な形のヒマワリも自然らしさが出ていて、また良しです(^^)

ヒマワリ畑と線路がちょっと離れていて・・・というより、ウマく構図をまとめる構成力が無くて、列車が解りづらくなってしまったのは残念ですが、夏空の下でヒマワリと列車のコラボカットが撮れたのは嬉しい収穫。飲み物の件といい、重ね重ね、お母さんにはお礼を言いたいところです。

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昼近くになるとだいぶ雲が広がってきてしまったので、
今度は山よりも空を大きく入れて撮ってみました。
障害物が無いローカル線の空は、とても広く感じます。

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この撮影地は振り返ると八ヶ岳も見える・・・ハズなのですが、
この日はずっと雲に覆われていて、山容はハッキリしませんでした。
13.8.2 小海線 甲斐小泉-小淵沢

さて、ここまでキハ110ばかり見てきた小海線の列車ですが、実は次にやってくる上り列車(228D)はディーゼルエンジンと蓄電池を組み合わせた次世代の動力、いわゆる「ハイブリッドシステム」を搭載したキハE200形の運用で、車両的な変化の乏しい小海線ではいちばん狙い目の列車と言えるでしょう。しかし残念ながら私が立てた予定では、この列車をこの撮影地で撮る事はできず、そろそろ次の場所へ移動するために駅へと戻らねばなりません。理由は後述しますが、どうしても次の中央線下り列車には間に合わせたいのです。キハE200の事を思うとちょっと後ろ髪を引かれるような思いですが、キハ110のみでもじゅうぶんに夏らしい情景が撮れた事だし、私は満足して小海線の撮影地を後にしました。今度は冬に訪れて、冠雪した南アルプスや八ヶ岳を背景に撮ってみたいものですね。

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この日のお昼ゴハンは、
小淵沢の名物駅弁「元気甲斐」(¥1300)。
ちょっとお値段は張りますが、上下二つに分かれたお重は
上(栗としめじのおこわや、アスパラ豚肉巻きなど)を東京の味処が、
下(くるみごはんや、やまめの甲州煮など)を京都の料亭が
考案したという豪華駅弁です。☆☆☆・・
正直、テレビの企画から誕生したという経緯や、
語呂合わせ的なネーミングはあまり好みではないのですが、
何より私が尊敬する、故・宮脇修三氏が愛した駅弁というところに
つい惹かれてしまいます・・・。

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ホームの待合室で駅弁を食べていると、
独特な走行音とともに入線してきたのは、
例の「ハイブリッドディーゼルカー」キハE200。
実はキハE200は今回の撮影のみならず、
乗車の方でも巡り合わせが悪くて乗った事が無く、
どうも相性が悪いみたい・・・(^^;)
13.8.2 中央本線 小淵沢

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私が乗る中央線の普通列車は、おなじみの長野色115系。
小海線よりは比較的運転本数がありそうなイメージの
中央線普通列車ですが、この時間帯は意外と少なくて、
これを逃すと次は一時間半後になってしまいます。
13.8.2 中央本線 小淵沢

撮影地から小淵沢駅へ戻って、昼食の駅弁を購入。駅弁とは本来、列車に乗って流れる車窓を眺めながら食べるのがベストなものですが、次に乗る列車の乗車時間はわずか8分。二段重ねの豪華駅弁「元気甲斐」をゆっくり食べている余裕など、とてもありません。そこで、列車が来るまで30分の待ち時間を利用して駅の待合室で駅弁を開き、食後に予定通りの列車へと乗車。中央線の下りに揺られて、小淵沢から二駅目の富士見で下車します (´・∀・`)アワタダシイネ 。

0020.jpg

富士見の下りホームには、ヒマワリが植えられていて、
ここでも列車と絡めて撮る事ができました~(^^)
今年は例年以上にヒマワリを撮る機会に恵まれている気がします。
13.8.2 中央本線 富士見

小淵沢1240-(437M)-富士見1248

0021.jpg

富士見は標高955.2メートルで、JR線の標高第10位。
ちなみに9位までは先ほど撮った小海線の沿線にある駅で、
富士見は幹線、電化路線、特急停車駅としては
日本で最も標高が高い駅になります
(かなりムリクリなランキングやね・・・^^;)。
13.8.2 中央本線 富士見

入笠山の登山口など多くの高原リゾートが点在する富士見ですが、撮り鉄にとっての富士見と言えば、有名な撮影地がある事で知られる場所。富士見から上り方向へ少し戻ったところにある新立場川橋梁は、谷間に架かるコンクリート橋を丘の上から見下ろす事ができる撮影地で、中央東線随一の雄大さを誇ると言っても過言ではありません。しかし恥ずかしながら私が訪れるのは今回が初めて。ここへは中央線に臨時列車などが走るたびに訪れてみようと考えていたものの、やはり富士見は距離的にちょっと遠くて、同じ橋梁俯瞰ならば手前(東京寄り)にある新桂川橋梁(鳥沢~猿橋)あたりで済ませてしまう事が多かったのです。そこで今回は、小海線の小淵沢ポイントからの流れで、距離的に近いこちらの撮影地にも立ち寄ってみる事にしました。それにしても、有名な撮影地なので地図などなくとも線路沿いに歩いてゆけばすぐに辿り着くだろうと思いきや、ここって意外と解りづらい場所だったのね・・・。入り口となる農道(?)がよく解らなくて、駅から30分以上も要してしまいました キョロ <(・・ )三( ・・)> キョロ 。迷わなければ、徒歩20分と言ったところか。

0022.jpg

木々の合間に見えてきたのは、
谷間に架かる中央線のコンクリート橋。
緑に囲まれた雄大な撮影ポイントです。
13.8.2 中央本線 信濃境-富士見

0023.jpg

まずはその橋脚の高さが強調されるように、
タテ位置で撮影してみました。
走ってゆくのは普通列車の長野色115系。
13.8.2 中央本線 信濃境-富士見(後追い)

撮影地に着いて待つ事しばし、まずは115系の普通列車が通過してゆきました。確かにいい撮影ポイントなのですが、ここでの悩みは光線状態。写真を見ても解るように北側の斜面から撮るこの場所は、手前サイドまで日がまわらずに陰ってしまいます。ならばいっそのこと、日が当たらない曇りの状態がベストかな・・・? などと思いながら空を見上げれば、晴れたり曇ったりを繰り返しています。そんななか、次に現れたのはこの列車。

0024.jpg

深い緑を背景に橋上へと躍り出たのは
あずさ色の183系(幕張車)。
一世代前の特急「あずさ」を思い起こさせるシーンです。
13.8.2 中央本線 信濃境-富士見

あずさ色183系が、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
そう、ここでの本命と位置づけていたのはこの183系を使用した団体臨時列車で、これに間に合わせるために小海線でのキハE200を蹴って、富士見へと移動してきたのでした。光線は直前に雲で遮られた状態での通過。編成がギリギリでマンダーラにならなかったのはよかったけれど、個人的にはたとえ手前サイドまで日がまわらなくても、日差しはあった方が明るくて好みかな・・・。

0025.jpg

振り子機能を生かし、カーブでも速度を落とさずに快走する
中央東線のエース、E351系「スーパーあずさ」。

再び強い日差しが戻ったところで、今度はE351系「スーパーあずさ」が通過。やはりこの中央線を代表する特急も、この名撮影地ではしっかり押さえておきたい列車のひとつです。183系とE351系の新旧「あずさ」が撮れたところで、ここでのミッションはコンプリート。このあとは富士見駅へ戻って、さらに移動したいところ・・・ですが、次の普通列車(1541M)は「スーパーあずさ」の18分後。撮影地から駅まではだいたい20分と見積もっていますから、急いでもギリギリ間に合うかどうか。どうしようかな、暑い中での急ぎ足は嫌だなぁ・・・σ(´-ε-`)ウーン…。などと悩んでいるうちにも時計の針は進み、残り15分を切った時点で次の列車に乗る事は諦めました。どうせ間に合わないのならば、撮影地でその列車を迎えます。

0026.jpg

ここでのラストカットは、乗る事も考えていた下りの普通列車。
まあ、115系も撮れるときに撮っておくってことで・・・(^^;)ゞ。

結局、一本逃した事で次の下り普通列車(439M)はさらに一時間半後。いかにも青春18切符を使った鈍行列車の旅らしい、のんびりとした行程ですが、後々になってこの待ち時間が大きなロスになろうとは・・・( ̄△ ̄;) エッ…。冷房はなくとも高原の風が涼しい富士見駅の待合室で読書をしながら時間をつぶし、次の普通列車でさらに中央線を西へ。塩尻から篠ノ井線へと直通してやってきたのは、長野県第二の都市・松本。

富士見1541-(439M)-松本1657

0028.jpg

久しぶりに大勢の乗降客がある都市部の駅、松本に到着。
ちなみにこの439Mは篠ノ井線の長野ゆきですが、
松本では37分間もの停車時間があります(16:57~17:34)。
13.8.2 篠ノ井線 松本

0030.jpg

信州と言えば、ソネブロ仲間「ゆるキャラさん」の
推しキャラである「アルクマ」がお出迎え。
ガラス窓越しに大糸線E127系と絡ませてみました~(^^)
13.8.2 篠ノ井線 松本

午後5時に松本着。もうかなり日は傾いていますが、夏の日は長く、日没までにはまだ少し時間がありそうです。それならばもう一カ所だけ撮影へ行ってみる事にしましょう。実はソネブロ仲間で信州にお住まいの「ドラもんさん」がブログでタイムリーに松本電鉄(アルピコ交通)上高地線の沿線にあるヒマワリ畑を紹介されていて、時間的に間に合えばそこへも寄ってみたいと思っていたのです。

0031.jpg

松本電鉄・上高地線で使われている電車は、
元・京王井の頭線の3000系。
私が上高地線に乗るのは一昨年の12月以来、一年半ぶり。
13.8.2 アルピコ交通上高地線 松本

しかし、あいにく私が乗ってきた中央線(篠ノ井線)の列車と上高地線の接続は悪く、次の発車は30分後。その間にも見る見るうちに日が落ちてしまい、目的のヒマワリ畑がある新村に着いた時には、かなり撮影が厳しい状況になってしまいました。しかも、自分が乗ってきた列車は沿線のヒマワリ畑で撮影できないため、次の撮影列車はさらに40分後(上高地線は基本的に下車駅の新村で上下列車が交換するため、いずれにしても次の列車は40分後になります)。そう考えると、先ほどの富士見では無理をしてでも一本早い列車に間に合わせるべきだったかな・・・ ┐( ̄ヘ ̄)┌ ヤレヤレ…。

松本1726-(上高地線35列車)-新村1740

0032.jpg

新村から歩いて10分ほどのところに広がる、
上高地線沿線のヒマワリ畑。
息をのむような見事な情景ですが、
すでに日暮れ間近、さらに雲が出てきてしまい、
残念ながらもう日は当たりませんでした・・・。

0034.jpg

そんなキビシイ条件のなか、
一本だけ上高地線の電車を撮ってみました。
ヒマワリ畑のなかを行くレインボーカラーの3000系。
できる事なら日が当たっているときに撮りたかったものです。
13.8.2 アルピコ交通上高地線 新村-北新・松本大学前

結果はご覧の通り。せっかくのヒマワリ畑も日が当たらずに、なんだか寒々しい絵になってしまいました (´・ω・`)ショボーン 。でも写真以上に肉眼で見た15万本ものヒマワリ畑は本当に見事で、これを見に来ただけでも、ここまで足を運んだ甲斐はあったかな・・・。これで初日の撮影はすべて終了です。ちょっとだけ寄り道をしてから、本日の宿泊先である松本へと戻る事にしました。

0035.jpg

ヒマワリ畑は、北新・松本大学前とこの新村の間にありますが、
鉄的には新村の方が興味深いものが多いので、そちらを利用しました。
以前に訪れたときは現役だった新村の木造駅舎は閉鎖され、
今では向かって右隣の新駅舎で営業中。
13.8.2 アルピコ交通上高地線 新村

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新村と言えば、松本電鉄の車庫があり、
構内には元・東急5000系「青ガエル」が静態保存されています。
現在は外板にパテが盛られていて、修復中のご様子。
13.8.2 アルピコ交通上高地線 新村

0038.jpg

せっかく上高地線へ来たのならば、終点の新島々へ。
やはりソネ鉄ブロガーとしては、ここへ寄らない訳には行きません(笑)。

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えきなかギャラリー(新島々駅待合室)に展示されている
sonicさんの作品を眺めていたら、外はすっかり暗闇に。
さ、この電車に乗って、松本へ戻ろう。(´▽`*)
13.8.2 アルピコ交通上高地線 新島々

新村1859-(39列車)-新島々1915
新島々2010-(46列車)-松本2039

0040.jpg

今宵は信州名物の馬刺しと信州サーモンで一杯。
合わせるお酒は「佐久の花 純吟密閉活性にごり」という限定酒で、
まあ~、これが香りと口当たりが良くて、ひじょーにウマかった。
今旅は日帰りでもじゅうぶんな行程ですが、
せっかく夏休みを利用して旅へ出たのならば一泊して、
地の美味しいモノをゆっくりと味わいたいものです。(^^)

 

・・・続きます。 バサシ(゚д゚)ウマー!

夏休み2013 その2・・・篠ノ井線・姨捨俯瞰 撮影記

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1000.jpg
2013.08.02・03
夏休み
02
「日本三大車窓」でハラハラ・・・?
篠ノ井線 姨捨俯瞰 撮影記

 

夏休みの鉄道旅行記、前回からの続きです。
いろいろと行きたいところはあったものの、残念ながら今年は天気に恵まれなかった、私の夏休み ε-(-ω-`;)フゥ…。そこで天気予報と相談しながら決めた旅程は、「青春18きっぷ」を使って、のんびりと甲州、信州の鉄道撮影地を巡るというものになりました。初日は都内から中央線を西下し、小淵沢で高原を走る小海線を、富士見で山あいに架かる橋を渡る中央線の特急を、そして夕方には松本までやってきて、ヒマワリ畑のなかで松本電鉄(アルピコ交通)上高地線を撮影。天気はまずまずで、夏らしい写真も何枚か撮る事ができました。そして二日目の朝は、松本で迎えます。


8月3日(土)

1001.jpg

長野県第二の都市で、
北アルプスや安曇野への玄関口となる松本は、
駅ビルが併設された大きな駅です。
13.8.3 篠ノ井線 松本

この日も前日に続き、撮影地巡り。ここ松本を起点とすると、長野方面へ向かう篠ノ井線か、信濃大町・白馬方面へ向かう大糸線、もしくは奈良井や木曽福島方面への中央西線などが考えられます(前日に訪れた、中央東線と松本電鉄はとりあえず除外)。中央西線を走るEF64の貨物列車などは魅力的な被写体ですが、相変わらず貨物オンチの私は正確な貨物列車の通過時刻を把握しておらず、あえなく却下。大糸線には北アルプスを背景にできるきれいな撮影地が点在しているものの、やはり北アルプスバックを撮るならば、夏よりも冬に訪れたい。こう書くとまるで消去法で決定したようにも見えますが、実ははじめから撮影に行こうと決めていたのは、篠ノ井線でした。

1002.jpg

松本駅に待機していた篠ノ井線の長野行き。
てっきり、いつもの115系だろうと思っていたら、
二両編成のE127系でした。
13.8.3 篠ノ井線 松本

篠ノ井線は中央本線の塩尻から松本を経て、信越本線の篠ノ井までを結ぶ、全長66.7キロの直流電化幹線。路線上は篠ノ井までとなっていますが実際の列車は長野へ乗り入れており、松本と長野の二都市を直通で連絡する役割を担っています。その篠ノ井線を代表する車窓風景といえば、なんといっても途中の姨捨(おばすて)駅付近から見下ろす善光寺平の眺望で、旧・根室本線の狩勝峠(現在は路線変更により該当区間は廃止)、肥薩線の矢岳越えとともに、「日本三大車窓」のひとつに数えられるほどの絶景です(ところで日本三大車窓って、どれも山上からの俯瞰眺望ばかりですよね。個人的には海景色(釧網本線や五能線、山陰本線など)や、川風景(高山本線や土讃線など)があってもいいように思うのですが・・・σ(゚・゚*)ンー…)。そして今回の目的は、まさにその姨捨からの眺望を背景に走る篠ノ井線の列車が狙い。日本三大車窓に挙げられる場所で撮影できるなんて、なかなか贅沢な事ではないですか(´∀`*)。それにしても気になるのは、やはりお天気。上写真を見ても解るように松本出発時点では青空の見えない曇り空でした。できれば姨捨では晴れてスッキリとした眺望を期待したいところですが・・・。

二両編成のE127系で運転された長野行きは、超満員で松本を発車。かろうじて私はロングシート部の一角に座る事ができましたが、せっかくの車窓風景も立ち客に遮られてほとんど見える事がないまま、約一時間で目的地の姨捨に到着。ちなみにこのE127系は大糸線での運転を考慮して、北アルプス側のみがクロスシート装備となっていますが(松本発基準で進行左側)、姨捨からの眺望は残念ながら逆のロングシート側になります・・・(^^;)

松本0937-(篠ノ井1227M)-姨捨1035

1004.jpg

姨捨駅で並ぶ115系とE127系。
E127系は今まで大糸線のイメージが強かった車両ですが、
今春のダイヤ改正から運用範囲が拡大されて、
篠ノ井線でも運転されるようになりました。
13.8.3 篠ノ井線 姨捨

1005.jpg

もうご存知の方も多いと思いますが、
本線が勾配上にある姨捨駅はスイッチバック構造。
左が姨捨駅のホームで、先は行き止まり。
右に伸びてカーブしてゆくのが長野方面への本線です。

1007.jpg

特急列車は姨捨駅には停車しないため、
スイッチバックすることなく、一段下にある本線を通過。
走ってゆくのは名古屋と長野の間を
中央西線・篠ノ井線経由で結ぶ、383系の特急「しなの」で、
姨捨のホームからこんなアングルで撮影することができます。
13.8.3 篠ノ井線 姨捨

1008.jpg

続いて、特急の通過を退避していた長野行き普通列車が
スイッチバックを経て姨捨を発車。
自分が乗ってきた電車の走行写真を撮れるのは、
なんだか面白いものです(^^)。

1009.jpg

山の中腹にある姨捨駅ホームから見下ろす善光寺平の眺望。
この景色が「日本三大車窓」のひとつに挙げられています。
13.8.3 篠ノ井線 姨捨

1010.jpg

そんな姨捨駅の駅舎は、昭和初期に建てられた瀟洒な洋館風。
一昨年にリニューアルされて、きれいな状態になりました。
13.8.3 篠ノ井線 姨捨

降り立った姨捨のホームから眺める景色は、いつ見ても雄大で気持ちがいい (゚∀゚)イイ! 。 車窓風景のみならず、鉄道撮影地としても有名なこの姨捨には、実は私も過去に一度だけ撮影へ訪れたことがあります。それは今から四年前になる09年の2月、その時の目的は169系急行型電車で運転されるリバイバルの急行「ちくま」で、やはり姨捨からの景色と169系を絡めたいと考えたのでした。ところが、日帰りの行程で朝に東京を出てきた私は撮影地の争奪戦に出遅れ、着いた時に景色の良いところはどこもいっぱいの満員御礼 Σ( ̄ロ ̄lll)ガビーン 。アングルに邪魔な草木や枝が入ってしまうようなキビシイ ところしか残されておらず、けっきょく私は姨捨の景色を諦めて、近くの踏切から「ちくま」のヘッドマーク重視で正面気味に撮ってしまったのでした。

0928.jpg

四年前に姨捨付近で撮影した、
169系(しなの鉄道車)のリバイバル急行「ちくま」。
光線状態は良好だったものの、
姨捨らしさがまったくない写真になってしまいました・・・(´Д`;)
09.2.8 篠ノ井線 稲荷山-姨捨

その後、姨捨は一年半前にも長野から松本へ向かう際に列車で通過していますが、撮影に降り立つのは「ちくま」以来。今回はぜひとも、あの時撮れなかった姨捨の景色が見渡せる撮影地で列車を撮りたい。実はこの日も、とある臨時列車が設定されてはいるものの、「ちくま」ほどの大ネタではなく、件の撮影地に同業者の姿はありませんでした。

1012.jpg

姨捨駅のホーム同様、雄大な眺望が望める撮影地を
信州色の211系が走り抜けてゆきます。
13.8.3 篠ノ井線 稲荷山-姨捨

念願の撮影地を最初に通過したのは、信州色の211系。この211系は千葉の房総から転属してきて帯色を変えたもので、先ほどのE127系同様に篠ノ井線では今春から運転が開始されました。今まで115系ばかりで運転されていた篠ノ井線の普通列車も、ずいぶんとバラエティ豊かになったものです (でもこの211系も景色が見にくい、ロングシート車なんですよね・・・)。

1013.jpg

続いてはおなじみの信州色115系。
E127系や211系には、まだ目新しさがあって楽しいけれど、
やはり見慣れた115系がくると、なんだかホッとします。

心配していた天気は、相変わらず雲が多くてスッキリしないものの、ときおり日も差すようなコンディション。写真を見ると、晴れたら日は列車の顔にしか当たらずに手前サイドは陰っていますが、この後は徐々に日が手前側にまわってきて、昼すぎには順光になるハズです。そしてちょうどその頃に通過する予定なのが、さきほどちょこっと触れた臨時列車。この日の篠ノ井線で設定されているのは、松本から長野を経由して新潟県の長岡へと向かう団体列車で、使用されるのはなんと国鉄色の183系 (゚∀゚)オオッ!  。 これはぜひとも、この姨捨の景色と絡めて撮りたい。

1014.jpg

手前サイドまで日がまわり始めたころに通過した、特急「しなの」。
383系は、先ほど姨捨駅のホームから撮った
下り方(長野寄り)の先頭車がパノラマタイプなのに対して、
こちらの上り方(名古屋寄り)は貫通型になっています。

しかし、本命の183系は団体列車なので当然時刻表などには載っておらず、私が解っている時刻は鉄道情報誌に掲載されていた「松本発11時30分」という大雑把なものだけ。松本から姨捨までの所要時間は各駅に停車する普通列車でもだいたい一時間ほどなので、おおよその目安としてはここを12時半くらいの通過か? いや、途中駅に止まらない特急列車なみのスジならば、もっと早くやってくるかも・・・(。-`ω´-)ンー…。このように、いつ通過するか解らない列車を撮る場合、時刻表に載っていない時間に近くの踏切が鳴り出せば、それが臨時列車通過の合図となります(この撮影地から踏切は見えませんが、音だけは聞こえる)。あとはその通過するタイミングに雲が抜けているかどうかが勝負の分かれ目。なので、晴れて日が差しているときには、「今だっ!踏切よ、鳴ってくれっ!щ(゚Д゚щ)カモォォォン!」と、雲が日を遮れば、「頼む、今は鳴るなよ・・・ クルナヨ(・д・`;)クルナヨ…」と、なぜか踏切に対して祈ってしまいます。しかし無情にも大きな雲が日を遮ったと同時に、踏切が鳴りだしてしまいましたΣ(゚皿゚;)ゲゲッ!? 。 時刻表を見る限り、この時間に該当する列車はありません。残念ながら、晴れてほしいという願いは通じないのか・・・ ((((゚д゚; )))アワワワワ と、思いきや・・・

1015.jpg

大きな轟音とともに現れたのは、EH200が牽引する貨物列車。
もちろん貨物の時刻は市販の旅客時刻表に掲載されていません。

通過したのは183系ではなく、EH200の貨物列車でした。貨物列車もこの撮影地では数少なくて貴重ではあるけれど、私の本命はあくまで183系。そう考えると、まさに命拾いしたと言えるかも・・・ ε=( ̄。 ̄;)フゥ…。でも、まだ危機が去ったワケではありません。雲の流れが早くて、目まぐるしく変わる状況が続くなか、貨物の通過から10分後に再び鳴りだす踏切。これも時刻表にはなく、今度こそ183系で間違いないでしょう。さあ、晴れるのか!?(゚∀゚) それとも、曇られるのか!?(´д`;)  はたしてその結果は・・・ ドキドキo(°_°;)o ハラハラ

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姨捨からの善光寺平を眺めながら走る、国鉄色183系。
「日本三大車窓」のひとつという舞台で捕えた国鉄特急形は、
最高に贅沢な一枚となりました。
そういえば、かつて一往復だけ篠ノ井線経由で長野に直通する
183系「あずさ」がありましたっけ・・・。
13.8.3 篠ノ井線 稲荷山-姨捨(後追い)

183系、ハレタ━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━ッ!!
ウマい具合に雲が抜けてくれて、バッチリとバリ順で国鉄色183系を撮ることができました~\(≧▽≦)/ワーイ♪。やや善光寺平のほうには雲による明暗差が出ていますが、列車がきれいに照らされていれば無問題。車種は違えども、四年越しで姨捨の風景をゆく国鉄色のリベンジができました。ちなみにこの列車に充当されたのは、先日に大宮から長野へ移動してきたばかりのN104編成(元・OM103編成)。OM103が長野へ回送されたと聞いたときは、てっきり廃車されるのだと思ってしまいましたが、正式に転属となったようで、これからの活躍にも期待したいところです(^^)。

それにしても今回は、久しぶりにマンダーラの恐怖を味わった撮影となりました。これも雲が湧きやすい夏場ならではの醍醐味(?)ですかね~。心臓には悪いけれど・・・(´∀`;)。これで姨捨での撮影は終了です。

1017.jpg

姨捨駅に戻って列車を待っていると、
坂道を駆け上がってきたのは115系 (゚∀゚)オッ!。
この列車はスイッチバックしてホームへ入ってきます。
13.8.3 篠ノ井線 姨捨

1018.jpg

115系の車窓越しにみた姨捨の眺望。
やっぱり景色を眺めるならばボックスシートがイイね♪
13.8.3 篠ノ井線 姨捨-冠着(車窓から)

この日は姨捨での撮影がメインで、あとの行程はとくに何も考えていませんでした。姨捨から東京へ戻るには、長野へ出て長野新幹線やしなの鉄道を経由するルートもあるけれど、今旅で私が使用しているのはJRの普通(快速)列車のみに有効な「青春18きっぷ」。長野新幹線やしなの鉄道には乗ることはできません。なので、往復が同じルートになるのはあまり面白くないけれど、再び松本へ戻って、往路と同じ中央線経由の普通列車を乗り継いで東京を目指すことにしました。でもまだ日が高く、少しだけ時間に余裕があります。そこで私が帰りに立ち寄ったのはココ。

姨捨1302-(1532M)-松本1359

1030.jpg

松本から乗り換えてやってきたのは、
松本電鉄・上高地線の北新・松本大学前駅。
13.8.3 アルピコ交通上高地線 北新・松本大学前

松本1407-(上高地線25列車)-北新・松本大学前1418

そう、前日にも訪れた松本電鉄・上高地線のヒマワリ畑。やはり日没間際でギリギリになってしまったのが心残りで、もう一度リベンジしたいと思ったのです。北新・松本大学前と新村のほぼ中間にあるこのヒマワリ畑。どちらの駅から歩いても10分程度でたどり着くことができますが、今回は北新側から歩いてみました(実は松本からの運賃は、北新の方が50円安い (´д`;)セコイ…)。

1031.jpg

逆光気味ではあるものの、
明るいときに再訪することができたヒマワリ畑。
あらためて、そのボリュームに圧倒されます。

土曜日のこの日は、松本大学の学生さんが主催する「ひまわり祭り」が開催されており、多くの人が集まると鉄道と絡ませて撮るのはちょっと難しいかな・・・と、少し心配していましたが、会場は何組かの親子連れが訪れている程度で、まったりとした雰囲気。同業者の姿も見かけませんでした(ここを紹介していただいた信州在住の「ドラもん」さんは、同日の午前中に訪れていたご様子)。ところで、ここは一見すると広大なヒマワリ畑に見えますが、実は線路側には建物が立ち並んでいてスッキリせず、列車とヒマワリだけを目立たせるのはなかなか難しい c(゚^ ゚ ;)ウーン 。列車が来るまでにあれこれアングルを模索するものの、これといった解決策は見いだせず、なるべく背景の建物を削って、手前のヒマワリ畑の面積を多くすることくらいしか思い浮かびませんでした。

1036.jpg

ヒマワリ畑をかすめて走る、上高地線の3000系。
敷地内には実に15万本ものヒマワリが咲きほこります!
13.8.3 アルピコ交通上高地線 新村-北新・松本大学前

1034.jpg

今度は少し、電車を遠目に置いて・・・。
この方がヒマワリ畑のボリュームが活きるかも。

1035.jpg

ラストの一本はタテ位置で。
ほかの花と違い、ヒマワリは花の向きを
考慮しなくてはならないのが難しいところです。

40分に一本の運転間隔である上高地線。一時間程度の滞在では上下一本ずつの列車しか撮ることはできませんでしたが、それでも日没間際に訪れた前日よりは、ヒマワリが元気な夏らしいカットを撮ることができて、じゅうぶんに満足です(^^)。ヒマワリ祭りの実行委員会である学生さんに、ぜひ来年もたくさんのヒマワリを育ててくださいと挨拶してから、私はヒマワリ畑を後にしました。

1037.jpg

時刻表に書かれた次の列車までは、
まだ時間があるので、のんびりと歩いていたところ、
突然駅の近くの踏切が鳴りだしました。∑(゚Д゚;)ナニーッ!
時刻を見間違えたのかと思いきや、
これはこの日に松本で開催されていた
「松本ぼんぼん」というお祭りに合わせた、増発の臨時列車。
走ってなんとか間に合ったけれど、
思いっきりフレームアウト構図になってしまった・・・(^^;)
13.8.3 アルピコ交通上高地線 北新・松本大学前

北新・松本大学前1522-(臨時電車)-松本1534

以上で今年の夏休みに訪れた甲州・信州旅の撮影は終了です。前回の冒頭にも書いたように、今年の夏休みは天気に恵まれず、なかなか撮影旅行へ出る踏ん切りがつきませんでした。そんななかで最終的に決めた今回の旅。夏らしい絵を求めて、特定の車両狙いではなく撮影地がメイン・・・なんて考えたものの、あまり成果は期待できなかったのが正直なところでした。しかし、いざ旅に出てしまえば距離や被写体に関係なく、撮影しながら巡る鉄道旅行は楽しいもので、じゅうぶんにその魅力を満喫できたと思っています。ただし、結果的には単純に中央線を往復しただけに過ぎない今旅。もう少しルートに変化を付けるべきだったというのが、最大の反省点・・・かな?

1039.jpg

今旅の締めに松本で買ったのは、
「信州 和風牛肉弁当」(¥950)。
全国的によく見かける、すき焼き風の牛肉弁当ですが、
ここは新鮮な生野菜が豊富に入っているのが嬉しい。
牛肉がふんだんに盛られた牛肉弁当を想像する方には
ちょっと物足りないかもしれませんが、
個人的にはバランスの取れた内容に高評価です。
☆☆☆☆・
私も、もう肉ばかりではなく
野菜も食べたくなるような歳なんです・・・(^^;)

1040.jpg

今旅のラストランナーは、甲府から乗り継いだ高尾行で、
スカ色の115系でした。
今までは115系ばかりだった中央線普通列車の旅も、
近い将来には大きく変わってくるのかもしれないですね。
13.8.3 中央本線 甲府

松本1555-(中央1536M)-小淵沢1704~1712-(346M)-甲府1757~1808-(564M)-高尾1938

 

ONE-shot 127 戸袋窓?

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PICK UP ONE-shot 127 戸袋窓?

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二週間の期間限定で施されている、
「みどりの山手線」×「リラックマ」のコラボレーション。
純粋な「みどりの山手線」ファンとして、
これはいかがなものかと問われれば、
もちろん、車体全体にべたべたと大きなイラストが貼られるのは
勘弁してほしいところですが、
今回の装飾(外装)は、まるでかつての103系を思い起こさせる、
「戸袋窓」を模したようなシャレの利いたデザインで、
個人的にはなかなか好感が持てます (^^)。
むしろ、いっそう昔のスタイルに近づいたかも!?
イヤイヤ(ヾノ・∀・`)ナイナイ

そこで今回は、この「戸袋窓風」ステッカーがよく解るように、
サイドからの流し撮りにチャレンジしてみました。

鉄としては、できれば車両の顔も入れたいと考えると、
なるべく先頭部に近いところにあるステッカーに狙いを定めるのがベスト。
現物はまだ見たことが無いけれど、
たぶん乗務員室扉背後の空きスペースにも貼ってあるよな・・・
と、安易な思い込みだけで、本番を迎えます。
ところが思惑は外れ、ファインダー越しに見たそのスペースには、
ステッカーが貼られていないではありませんか。(≧Д≦;)アチャ~

あ、そっか、
山手線はATC仕様だから、
運転席背後に戸袋窓は無いんだっけ・・・(゚∀゚)アヒャ☆
(解る人にしか解らないオチで、スミマセン)。

13.8.11 山手線 田端-駒込



ところで先週、
一足早く夏休みを終えて、仕事を再開した私ですが、
思わずハリキリすぎた(?)のか、
無理な体勢をとった際に背筋を痛めてしまい、
一時は呼吸をするだけでも痛みが走るほどに・・・。
il||li(つД`;)イツツツツ…il||li
本来なら先週末は、まだ余っている「青春18」を使って、
いすみ鉄道や烏山線あたりへプチ遠征に出かけたかったところですが、
近場で山手線を撮るのが精一杯でした。。。

0812.jpg
今ではだいぶ楽になりましたが、
背中の痛みにも、そして厳しい暑さにも、
あまり無理はせずに、リラックマ・・・もとい、
リラックスして乗り切りたいものです(^^;)

秩父鉄道・・・さよなら国電リバイバル 1000系 撮影記

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2013.08.17
秩父鉄道
オレンジの混色編成!
 「さよなら国電リバイバル 1000系」 撮影記

 

前記事でお伝えしたように、突然の背中痛に襲われてしまった私。コメント欄に気遣いのお言葉をたくさんいただき、本当にありがとうございます m(_ _)m 。おかげさまで、まだ若干の違和感はあるものの、だいぶ痛みは引いてきました。実を言うと今は、日常生活で歩いたり電車に乗ったりするぶんには全く問題なのですが、いちばん大変なのは長い時間に同じ体勢で座っていること。つまり、デスクワークや長文となるブログ記事を書くのが、ちょっとツラいのです・・・(それって、単に仕事をしたくないだけの口実じゃないかって? いやいや、そんなことは・・・ヾ(´∀`;A アセアセ )。なので、今回は路線情報などの細かい説明は省略して、さっそく撮影記へと進みましょう。といっても、先週末に私が訪れたのは、このブログで何度も紹介していて、もう説明など不要な秩父鉄道なのですが・・・。

秩父鉄道に今も残る、新性能通勤形電車(いわゆる国電)のパイオニア、元・国鉄101系の現・秩父鉄道1000系。いよいよその活躍にも終焉が近づき、今回はそのラストラン・イベントの一環として、国電復刻色のスカイブルー編成(1001F)とバーミリオン・オレンジ編成(1003F)が、なんと併結運転されることになりました w(゚0゚*)w オォー 。路線ごとに色分けされていた国電、かつてはダイヤ改正などで車両の配置転換が行われると、色の塗り替えが追いつかずに、混色で運用に就く編成がよく見られたものです(水色の京浜東北線に二両だけ中央線からやってきたオレンジが混ざっていたり、黄色い総武線の先頭車のみが山手線カラーの黄緑色だったり)。最近でもJR西日本の大阪環状線などでは、たまに見られるようですが(西日本って、スゲーよなぁ・・・( ̄△ ̄;))、関東での国電混色編成は実に懐かしく、今回のイベントを私はとても楽しみにしていました。これを撮るためには背中がイタイなどとは、言っていられません (`・ω・´)シャキーン・・・三(つД`;)イツツ… 。もちろんムリは禁物ですが、前日も当日朝も痛みは感じず、なんとか出撃には問題はなさそう。

 

8月17日(土)

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今回は上野から高崎線で秩父鉄道との接続駅、
熊谷へ向かいます。
真夏の熊谷か・・・暑そうだなぁ (´∀`;)。
東北本線 上野

上野0602-(高崎825M)-熊谷0711

いつもは秩父鉄道へ行くのに、東武東上線か西武秩父線を経由することが多い私ですが、今回は余っている「青春18きっぷ」を使い、JR高崎線で熊谷へ出ることにしました。するとこのルートが幸いし、熊谷の秩父鉄道留置線では、併結状態で留置されていた二色の1000系をさっそく拝むことができました。ただし撮影にはちょっと厳しい状態でしたが・・・。

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熊谷の留置線に併結状態でたたずむ
1001F+1003Fの1000系6連。
でも下り方の先頭車はちょうど跨線橋の下で顔が真っ暗・・・(´д`;)。
奥には白1000(秩父オリジナル色)こと1010Fの姿もあり、
一応、現役1000系の三編成が集っています。
秩父鉄道 熊谷

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いっぽう上り方からは、
その白1000がブラインドとなるため、
なんとか広角レンズで撮るのが精一杯。
でもここでは、下り方が青、上り方がオレンジという、
この編成が確認できただけでも大きな収穫です。
秩父鉄道 熊谷

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そろそろ私が乗る下り電車の入線時刻なので、
駅の方へと戻ります。
ホームへ入ってきたのは、
もうおなじみの「東急さん(元・東急車)」
秩父鉄道 熊谷

しばらく留置線ウォッチングを楽しんだのち、下り列車へ乗って移動開始。今回の撮影でもっとも重視すべきポイントは、もちろん6両という併結編成。ふだんは三両や二両編成での運転が中心の秩父鉄道にしては、異例の長さです(もっとも昨年には、電気機関車五重連+客車四両という、ムチャクチャな列車も走らせたけれど・・・^^;)。この編成がスッキリと入る撮影地は意外と少なく、大麻生~明戸の田園地帯か、以前に撮った桜沢の直線あたりが無難な候補か。しかし私にはひとつ、この機会に行ってみたいと思っていたポイントがありました。そこは、ひょっとしたら撮れないかもしれないというリスクがあるものの、ウマくいけば面白い写真が撮れそうな場所。明戸や桜沢で降りようかと、一瞬は腰を浮かせつつも思いとどまり、私はためしにその場所を目指してみることにしました。やはり「リスクを冒さないサッカーは、塩とコショウのないスープのようなもの(Byオシム語録)」。これは鉄道写真にも言えることだと思います(くれぐれも、危険な場所で撮影するっていう意味ではないですよ!)。

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熊谷から30分。寄居の次駅である波久礼で下車。
訪れるたび、毎回のように言うことですが、
ホントに秩父鉄道の駅舎は味のあるものが多いです(^^)。
秩父鉄道 波久礼

熊谷0741-(秩父1509)-波久礼0815

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まずは駅前に流れる荒川を橋で渡って、
撮影地を目指します。
川の流れを見ると涼しげですが、実際は暑いです。
。゚p(;′□`A)アチィィ

その撮影地となるのは、波久礼駅の西方にある「金尾山」という名の小高い山で、晩春から初夏にかけてはツツジの花が山いっぱいに咲き誇ることから、別名をつつじ山公園。この山のてっぺんにある展望台が目指すポイントになります。山といってもそれほど高くはないし、公園と言われるくらいだから遊歩道だって完備されている(この日は工事中で少し苦労したけれど)。ではいったい何がリスクなのかというと、山などから俯瞰撮影を試みる場合、どうしても気になるのが木の生長具合。とくに夏場は葉も生い茂り、視界が利かない場合も少なくありません。駅から片道30分も要して登ったはいいけれど、展望台からはまったく線路が見えない |||||/(=ω=。)\ガーン|||||・・・と、なるとお手上げで、もう一度下山して新たに撮影地を探さなくてはならなくなります。それは体力的にも精神的にもキツすぎる。ならば、そんなリスクを冒すよりも線路端の方がずっと堅実なのですが、逆にスッキリと視界が抜けていれば、こんなに気持ちのよいものはありません。はたして、展望台から線路は見えるのか・・・?

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あれ?工事のため通行止!?
いや、よく読むと・・・
「つつじ山頂上へは行けます」とあります。
迂回路はコッチか・・・テクテク(((((o*・ω・)o 。

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さらに細くなる迂回路。
通常のコースよりもショートカットしているようなのですが、
そのぶん傾斜もキツい・・・(;´Д`)'`ァ'`ァ
(やなぼーさん、こんなに近所で軽量化への
トレーニングコースがあるじゃないですか! ^^;)

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斜面を登りきると、そこには小さな神社(愛宕神社)が。
賽銭箱が見当たらなかったので、とりあえず柏手だけ打って、
展望台からの視界が利くことを願います。
(。-人-)パンパン

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その神社の裏手にあるのが、立派な展望台。
ここがお目当ての撮影地です。

0012.jpg

展望台からの眺めはこんな感じで、
波久礼駅周辺の集落や荒川が一望できます。
でも、線路はどこ・・・? (゚ー゚*?)エート…

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目を凝らすと、カーブを切って走ってくる列車の姿が。
車両は東急さん(7500系)なのですが、
ステンレス車はあまり目立ちませんね・・・(´Д`;)。
秩父鉄道 寄居-波久礼

暑さと急斜面で、もう全身が汗だく ε-('A`υ)ヒィヒィ…。息を切らせながら、やっと辿り着いた展望台からの眺めはといえば・・・列車がやってくる上りの熊谷方向を臨むと、木々がきれいに伐採されていて眺めは良好。でも光線状態は最悪で、まさにド逆光です Σ(|||▽||| )ガビーン。これじゃいくら視界が開けていても、肝心の列車が黒く潰れてしまうので、完全な撮影地の選択ミス・・・かと思われますが、ド逆光の反対側はもちろんバリ順(バリバリの順光)。展望台上で180度反対を向くと、そこからは・・・

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きれいな光に照らされて、
眼下を走り抜けるのは6000系の急行「秩父路」。
秩父鉄道 樋口-波久礼(後追い)

思い描いていた景色が広がっていました~\(≧∇≦)/ワーイ♪ そう、私が狙っていたのは前向きになる熊谷方向ではなく、往路では後追いとなる三峰口方向。単線の秩父鉄道ならば線路による進行方向の見分けは付かないし、遠景でテールランプも目立たない。ならば光線状態を優先して、後追いでもまったく問題はありません。ただし上り方に対して、下り方の木々は伐採されておらず、撮影アングルはかなり限られるのが欠点。この日は私の前に先客がお一方、さらに後から数名が加わり、最終的には五人ほどとなったのですが、キャパ的にはこれくらいが限界。でも前述したように、苦労してここまで上がってきたのにキャパオーバーで撮れないというのでは切ないので、なんとかお互いに譲り合って立ち位置を決めます。スツレイ(o*。_。)oシマツ…ヽ(・∀・`)ドゾォ

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展望台から見た下り方の全景はこんな感じ。
手前の木々がちょっと気になりますが、
なんとか線路方向の視界は抜けていてくれました。
いちおう、線路上にいるのは東急さん。
秩父鉄道 樋口-波久礼

それにしても、てっぺんにある展望台は当然ながら日を遮るものが何も無く、その暑さときたらハンパじゃありません。まさにフライパンの上で、炒められているような気分 アツクテ(´д:;.:...トロケル… 。雲はほとんど湧いていないのでマンダーラになる危険は無さそうだけれど、私の方が熱中症になる危険性があります。お目当ては団体臨時列車なので詳しい通過時刻はわからないけれど、一刻も早く来てほしい・・・そう願いながら、逆光となる上り方を凝視していると、やがて遠くに秩父鉄道らしからぬ長い編成(・・・といっても6両だけれどね)の列車が見えてきました。フライパン上・・・いや、展望台上に緊張が走ります キ、キタ…(゚∀゚;)ドキドキ…。

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寄居方向のカーブから姿を現した、
青+オレンジの1000系。
でも逆光で、色すらほとんど解らず・・・(^^;)
秩父鉄道 寄居-波久礼

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北向きを見ると、全編成は収まらないものの、
直線を行くシーンも眺めることができました。
手前の材木屋に積んである木が、意外と面白いかも。
秩父鉄道 波久礼-樋口

0018.jpg

そしてメインカット。
きれいに弧を描いて、緑深い秩父路を行く二色の国電。
まるで鉄道模型のような情景が繰り広げられました。
秩父鉄道 樋口-波久礼(後追い)

バリ順で混色国電が撮れました~ヽ(*´∀`*)ノ キャッホーイ!!
しかも朝の熊谷駅で確認したように、この日の編成は前が青で後ろがオレンジ。個人的にはオレンジの方が好きな私にとって、この条件は願ってもない最高の形です。もし眺望が利かなかったら、どうしよう・・・との迷いもあったけれど、やっぱりオシムの教えを守って(?)リスクを顧みず、ここまで上って来てヨカッタ (´▽`) 。

0019.jpg

未練がましく、最後に去り行くオレンジをもう一枚。
青の1001Fは9月で引退してしまいますが、
オレンジの方は来年3月まで走り続ける予定なので、
このようなシーンはまだまだ拝むことができそうです。
秩父鉄道 樋口-波久礼(後追い)

これで気分良く撤収・・・のハズが、本命を撮り終えて気が抜けてしまい、撤収中に手を滑らせてレンズキャップを展望台下へ落っことしてしまいました コロコロ~ ●⌒Y⌒Y⌒Σ(°Д°;アッ! 。お隣で撤収作業をされていた方は気づかなかったらしく、何事も無かったように 「よろしかったら、波久礼駅までクルマでお送りしますよ」と、とても親切なことを言ってくださったのですが、私はレンズキャップを探すため、残念ながらお断りするハメに・・・(レンズキャップを落としたというと余計な心配をさせてしまうし、そもそもカッコ悪いので、もう少しここで撮影を続けると理由づけしました ^^; )。全員が撤収した後も必死になって探したけれど見当たらない キョロ(・ω・`三′・ω・)キョロ 。運悪く崖下にでも転がっていっちゃったのかなぁ・・・。77ミリ径のレンズキャップって、けっこう高いのに・・・(´・ω・`)ショボーン 。20分くらい探し続けたけれど見つからず、結局諦めて下山。せっかくいい写真が撮れても、なんだか締まらない結果となってしまいました ε-(‐ω‐;)アーア…。

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下山して、波久礼の駅前から見上げた展望台
(山上中央の木々が割れたところ)。
こうやってみると、けっこう高いところまで上ったんだなぁ・・・。

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波久礼からは再び下り列車に乗って移動します。
ちょっぴり白1000を期待したけれど、来たのはやっぱり東急さん。
秩父鉄道 波久礼

そんなレンズキャップを探していて、まったく気づきませんでしたが、その頃私のスマホは「とある方」からの着信を受けていました。実は今回の秩父鉄道撮影へ行くにあたって、いつもブログ上でお世話になっている「青空鉄道日記」のtwingo583さんと連絡を取り合い、できればお会いしたいと思っていたのです。すると、メールで私が波久礼付近で撮っている事をお伝えしたところ、1000系の通過後にわざわざ波久礼までクルマで来てくださったのだとか。ところが私はレンズキャップ探しに没頭していて着信に気づかず、いっぽうのtwinigo583さんは私がもう移動してしまったのだと思われて、波久礼を離れていたのでした。ようやく着信に気づいた私は波久礼で列車へ乗る前に連絡を取ると、波久礼から下り方に二駅先の野上で下車してくださいとの指示を受けました。どうやらそこで待っていてくださるご様子。このブログを始めて、ブログ仲間の展覧会などへお邪魔することは何度かありましたが、撮影中にお会いするのは初めての経験で、ちょっと緊張・・・(*゚∀゚)ドキドキ。←こんなブログのノリから、軽いヤツなんて思われていないかな?(笑)

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ボス(?)の指示通り、野上で下車。
秩父鉄道 野上(開いた構内踏切から撮影)

波久礼1033-(1519)-野上1047

野上駅の脇で待っておられたのは、twingo583さんとその息子さん二人、そして鉄仲間のYさん。twingo583さんとYさんはもちろんのこと、二人の息子さんも筋金入りの撮り鉄で、次男坊くんなどは小学生にも関わらず、流し撮りを成功させるほどの腕前です。親子でおなじ趣味とはいいですね~など、ほのぼのとしたお話をしていると、「あおたけさん、とりあえずクルマに乗ってください! まずはもうすぐ通過するパレオ(SLパレオエクスプレス)を撮りにいきましょう!」とのこと。私は今日の本命が1000系であることで、もう「パレオ」の存在などは忘れていましたが、さすがに百戦錬磨のtwingo583さんは抜かりがありません。いったいどんなところで撮るのかな~と、ワクワクしながらYさんの運転するクルマに便乗していると、停まったのは予想外とも言える竹林の雑木林。え?ココ? (〃゜△゜〃)エッ? もっと抜けのよい畑とかなのかと思っていた私は、正直ビックリです。でも、着いたと同時にみなさんパッと散って、思い思いの場所でカメラを構えます。え~っと、私はどおしようかにゃぁ・・・σ(・ω・;)ンート… 。アングルが決まらずウロウロしている間に、早くも汽笛が聞こえてきてしまいました。え~い、もう苦し紛れの流し撮りっっっ!

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竹林のなかを颯爽と駆け抜ける、C58 363。
秩父鉄道 樋口-野上

「あおたけさん、撮れましたか?」と撮影後に寄ってくる息子さんたち。なんとか許容範囲で止まっていてくれたので、面目は保てた・・・かな?(^^;)ゞポリポリ 。さらに「パレオ」の撮影はこれだけでは終わりません。いつも徒歩鉄の私は一発撮るとそれでおしまいですが、クルマだと「パレオ」が長瀞で長時間停車している最中に追い抜くことができ、もう一度撮影ができるのです(いわゆる追っかけ)。急いでクルマに乗り込んで次に向かったのは、春に私が桜を撮りに来た上長瀞の小径。ここは以前から何度か撮影に訪れているポイントなので、迷うこと無くアングルが決定。

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まずはカーブから直線へ
姿を見せたところでシャッターを切ります。
でもこの時期の望遠撮影は陽炎が酷くて、
このカットも拡大すると、
ナンバープレートが歪んで見えます(^^;)
秩父鉄道 長瀞-上長瀞

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さらに引きつけて、
機関助士さんが身を乗り出したところを狙ってみました。
このくらいならば陽炎も目立ちません。

望遠レンズを用いた力技的なアングルですが、SLの迫力が出てくれて悪くはないか。そういえば最近の「パレオエクスプレス」はヘッドマークが付かないのですね。個人的にSLはノーマルな姿がいちばんカッコいいと思うので、これは嬉しい誤算 (^^)。今度は逆に「ウマく撮れた?」と、次男坊くんに聞いてみるも、画像は見せてくれなかった・・・ヽ(ヽ・∀・)アリ? 。長男くんに言わせると、次男くんは失敗した写真は見せたがらないらしい。ま、誰でもそうだけれどね・・・(^^;)。このあと昼食を挟んで、午後はいよいよ1000系の復路撮影となります。私は当初、いつものように復路は定番中の定番である荒川橋梁のサイドから狙おうかと考えていました。あそこは6連の編成全部は入らないけれど、混色の連結部まで入ればそれでもイイかと。ところがその荒川河川敷は夏休みということもあって、水遊びやバーベキューの家族連れ、さらに同業者の鉄が入り交じっていてカオス状態。とてもアングルを選ぶ余地などありません。そこでみんなで話し合った結果、本命である1000系とオマケの貨物列車が効率よく撮ることができて、編成がきれいに抜ける親鼻駅構内が撮影地に決定。

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屋根が大きく、ちょっとモダンな形をした親鼻の駅舎。
構内は二面三線構造で、1・2番線が上下の本線。
3番線は主に貨物列車が旅客列車の退避用に使います。
秩父鉄道 親鼻

基本的に有人駅である親鼻駅の構内で撮影する場合、私は朝に熊谷で購入した一日乗車券があるので出入り自由ですが、twingoさんたちは入場券が必要となります。その入場券はなんと今では貴重な硬券で、ちょっと羨ましくなっちゃいました。私も買えばよかったかな・・・(´・∀・`*)イイネ。

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まずは私的にはオマケと位置づけていた、
デキ牽引の貨物列車。
線路端にはコスモスが咲いていて、
気温は高いものの、早くも秋の気配が感じられます。
秩父鉄道 親鼻

0028.jpg

今度はタテ位置で、手前のコスモスをボカしてみました。
やってきたのは、このブログではお久しぶりになる、
「家政婦のミタさん(元・都営三田線6000系)」。
(´д`;)クダラネ…

親鼻構内の線路端には色鮮やかなコスモスが咲いていて、なかなかいいアクセントになってくれます。しかし、デキの貨物、そして元・都営三田線こと「ミタさん」でコスモスを入れてみましたが、イマイチ絵に安定感が無いように思います ケケケΨ(`▽´ )Ψウデガワルイノヨ~。そこで本命の1000系ではもう割り切ってコスモスを外し、オーソドックスな編成写真を狙うこととしました。でも実は編成撮りって、緊張感が高くてあまり得意じゃないんですよね・・・(^_^;)。落ち着いて、慎重に置きピン位置まで引きつけます。

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往路と同様にスカイブルーの1001Fを前にした、
1000系6連の混色編成。
元・国鉄101系が今でも現役なのも驚きですが、
まさかここにきて、混色が実現するとは思ってもみませんでした。

今度はスカイブルー側で混色国電が撮れました~ヽ(´▽`)ノワーイ ♪
9月での引退が決定している青1000こと1001F。往路の俯瞰ではオレンジをメインに撮っていたので、復路では青1000の方をキッチリと撮れてよかった。惜別のヘッドマークなどは掲げられませんでしたが、6連の先頭に立つ堂々とした姿は、同車にとって最高の花道だったと言えるのではないでしょうか。青1000、国鉄101系時代から数えて実に50年もの長きにわたる活躍、お疲れさまでした。

これでこの日の撮影はすべて終了です。twingo583さんたちは、もう一度追っかけをなさるのか、それとも「パレオ」の復路などを撮られるのかはわかりませんが、私はもうじゅうぶんに満足する撮影ができたので、ここでお別れすることにしました。

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twingo583さん親子を後ろから隠し撮り~(笑)。
twingo583さん、そしてYさん、
短い時間ではありましたが、楽しい撮影ができました。
また機会があればご一緒したいと思っています(^^)
秩父鉄道 親鼻

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さて、私はこの列車に乗って・・・あ、違った。ミ(ノ;_ _)ノズベッ

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・・・コッチの電車に乗って、帰ることとしましょう(^^;) 。

親鼻1433-(秩父鉄道38)-熊谷1529
熊谷1535-(高崎936M)-上野1640

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帰りに熊谷で購入した、「さよなら国電」記念入場券。
前述したように青が9月、オレンジは来春の引退が予定されています
(今のところ白1000こと1010Fは、公式発表なし)。

青が引退し、これで秩父に残る1000系は二本になってしまいました。でも、まだ私の好きなオレンジは残されているので、近いうちにまた秩父路へ国電を狙いに訪れてみたいと思います。おっと、その前にしっかりと背中痛を治さなきゃね・・・(^^;)

東京総合車両センター・・・夏休みフェア2013 見学記

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2013.08.24 東京総合車両センター
大人の社会科見学!?
 夏休みフェア2013 見学記

 

背中痛はほぼ完治し、天気が良かったら余っている「青春18きっぷ」を使ってどこかへ撮影に行こうかと考えていたものの、あいにく、あまり天気に恵まれなかった先週末。そこで沿線での撮り鉄はせずに、毎年夏休みの恒例行事となっている「東日本・東京総合車両センター(TK)」の一般公開イベントを覗いてみる事にしました。TKは主に首都圏を走る一般形(通勤形)電車の車両整備工場で、私がこの公開イベントを訪れるのは一昨年の2011年以来、二年ぶり(昨年は同日に内房線で運転された「リバイバル・さざなみ」の撮影を優先したんだっけ・・・)。ぶっちゃけ、今年は事前に公表されていた展示車両のなかに、あまりそそられるものは無かったのですが、TKの公開は公式な展示車両よりも入場中の検査車両を眺める方がずっと興味深い。とくに今は、個人的に気になる「アノ車両」が、たしか臨時入場しているはずだし・・・(・ω・*)アノ? 。さらに今年はこのTK公開に合わせて、「みどりの山手線」を使用した団体臨時列車も大崎駅と会場の間で運転されるとの事なので、「みどり好き」としてはそちらのほうも記録したいところです。


8月24日(土)

イベントの開場は10時。しかし私は所用を済ませてから来たので、会場最寄りの大井町駅に着いたのはお昼前でした。この一般公開イベントは毎年とても人気が高くて、今年も例年通り、入場するには駅から続く大行列に並ばなくてはなりません。暑いなかで長時間待つのは辛いなぁ・・・ ε-(´Д`;)ハアァ… と、憂鬱に思いながら最後尾へ並ぶも、工場の構内が広いためか意外にも列はスムーズに流れて、わずか15分ほどで正門に到達できました。 C= C= C= ┌( ・∀・)┘スム~ズ!

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一般公開される東京総合車両センターの工場棟正門。
今でも国鉄時代の「大井工場」という呼び名の方が
ピンと来るファンが多いかもしれませんね。

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正門脇に鎮座する209系試作車・クハ901-1
今年は「時刻表50周年」のマークを掲げて、
来場者をお出迎え。

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車体つり上げ実演に使用されたのは、
松戸に所属する常磐快速線用のクハE231。
スカート(排障器)のない姿は何だか新鮮です。
でも、今年はつり上げの実演時間には
間に合わなかった・・・(´ω`;)ザンネン

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検修庫内に留置されているのは、
湘南新宿ラインなどでおなじみ、近郊タイプのE231系。
現在、TKが修繕・整備を担当するのは
特殊な場合を除き、すべてステンレス製の車両です。

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こちらは「水道橋」表示を出した総武線用のE231系。
ふだんは見られないような珍しい行き先表示が掲出されるのも、
公開イベントならでは (^▽^)。

順路に沿って、はじめの検修庫エリアを抜けると、イベントのメインコーナーとも言える車両展示エリアへ。冒頭で個人的にそそられるものは、あまり無いと言いましたが、あえて今年の目玉とするならば、E233系への置き換えで引退が決まっている埼京線と南武線の205系かな? 同形式ながらふだんは顔を合わせる事が無いこの二種、できれば隣同士に並べてほしかったところですが・・・残念ながら展示はこのような配置でした。

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メイン会場に展示されていたのは公式発表どおり、左から
埼京線用205系、EF65 501、115系訓練車、南武線用205系。
二種の205系が離れているのは、ちょっと残念・・・(一ω一;)ウーン。

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東日本で唯一、大型ヘッドライトの面影を残す、
115系訓練車の顔を正面から撮影。

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E233系の増備で、置き換えが進む埼京線の205系。
このような角度で撮れるのは貴重な機会かもしれません。

さらにTKの車両展示というと、三年前(2010年)の同イベントにサプライズで展示されたスーパースター電気機関車、「ロクイチ」ことEF58 61の姿をつい期待してしまうのですが・・・残念ながら、今年はそのお姿を拝む事はできませんでした。それどころか、以前にロクイチが展示されていた場所に今年あったのは、なんとモーターカー(保守作業用の小型車で、法規上は鉄道車両ではなく車籍の無い機械扱い)。公開イベントに贅沢は言っちゃいけないけれど、正直、何だかショボいなぁ・・・(´・ω・`)(ちなみに一昨年の同場所に展示されていたのは、事業車のクモヤ143)。

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スッキリと撮れるベストボジションに置かれていたのは・・・
わあい♪ モーターカーの重連だぁ~! (。A。*)アヒャヒャヒャヒャ

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その他では、
体験乗車に鶴見線用の205系が使用されていましたが、
こちらはスッキリと撮る事ができず・・・。

とりあえず展示車両をひと通り撮り終え、次は各種の細かい部品が並ぶ、パーツエリアへと進みます。私はどちらかというと、完成された車両本体にしかあまり興味は無く、以前ならばこのエリアはチラ見程度の素通り状態でした。でもこういうパーツ類に興味をお持ちの方って、けっこういらっしゃるんですよね。とくに模型派の方にとっては重要な資料となるらしい。そこで今回は私なりに少し、目に留まったパーツを撮影してみました。だいたいはどこの部品か見当がつくモノですが、ひょっとしたら間違っているかもしれません・・・(^^;)。

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コンベアーに載せられていたのは、
電車の心臓部とも言える主電動機(モーター)。
これは、E231系のもの・・・かな?

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今の暑い時期には欠かせない、冷房装置(クーラーね)。
JRの主な通勤電車に使用されているのは、
大型のものを車両中央部に搭載する集中式と呼ばれるもの。
貼付けられた紙に「AU720A」と型番が書いてあったけれど、
209系か、E217系用・・・か?

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ワゴンに並べられた客室用側扉(いわゆるドア)。
裾部がフラットなので、209系0番台用か?
それともE231系800番台用??
こうやって部品を見て、使用車両を考えるのも
クイズみたいで面白い。
ハイッ! ( ゚Д゚)∩コタエハ209!!  乂(´゚ε゚` *)ブーッ!

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これも同じく側扉ですが、手前のオレンジ帯が見えるのは、
中央線などで使われる豊田区のE233系用。
ワイドボディなので、裾部にRが付けられています。
そして奥に見える緑色のものは、先ほど紹介した
常磐快速線用E231系の乗務員室用扉。

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続いて車両の足になる台車部門。
まずはその基礎となる台車枠。
チョークで書かれた文字によると、
「トタ Tc233-39」とありますので、
これは豊田に所属する中央線用の
クハE233のものだということがわかります。

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これは軸はり(車輪と台車枠の関係を正しい位置に保持するもの)
・・・かな?
台車枠同様にチョークで記されていた形式によると、
これは「T231-902」というE231系試作車のもの。(゚∀゚)オオ!

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この箱に入っているのは・・・なんと空気バネ!
空気バネって、こんな箱に入れられて送られてくるものなんですね~。
ちなみにメーカーはタイヤで有名な「石橋さん」(笑)。

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んで、このルンバみたいなのが空気バネ。
(上の箱に入っているのは、おそらくゴム部だけだと思われます)。
読んで字のごとく、電車のエアサスペンションです。

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そして車輪と車軸を組み合わせた輪軸。
内側に動力を伝えるギヤが付いています。

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それらを組み合わせると、一つの台車となります。
上部の左右に一つずつ、空気バネも見えますね。

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クレーンに吊り上げられて、上空を移動する台車。
おそらく、これは車体つり上げに使われた
E231系のものだと思われます。

う~ん、部品も一つ一つをじっくり眺めているのは面白いけれど、これをブログ上で説明するのが疲れた・・・(^^;)。完成した台車のつり上げ実演などを眺めてからさらに先へ進むと、再び車両本体の整備が行われる検修庫へ。そして見学コースの最終エリアとなるこちらの庫内にいたのが、今回私のなかでいちばんのお目当てだったこの車両。

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台車を抜かれた状態の常磐緩行線用E233系2000番台。

チヨダセン、イタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ッ!!
そう、私が今回のTK公開で撮りたかったのは、この常磐緩行・東京メトロ千代田線直通用のE233系2000番台が入場している姿。元・常磐緩行沿線民で、さらに地下直(地下鉄直通用車両)好きの私として、このシーンはとても萌えるものがあります (*゚∀゚)=3ハァハァ!。ちなみに今回入場していたのは、2011年3月に新製されたばかりのマト12編成。通常、TKに入場する重要部検査は四年周期のハズなのに、なぜこの車両が今ここにいるのかというと、実は近い将来に計画されている常磐緩行線、千代田線、小田急線の三社相互直通運転に向けた、乗り入れ対応機器の搭載工事を施しているのです(現在、三社を直通できるのは東京メトロの車両のみ)。ちょうどその工期とTK公開が重なり、狙い通りに入場中の2000番台を記録する事ができました~ヽ(´▽`)ノワーイ ♪。三社相互の直通運転が開始されれば、小田急線でJRのE233系が、逆に常磐緩行線で小田急4000形が見られる事となり、今からちょっと楽しみです。(^^)

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2000番台の奥には、近郊タイプE231系の姿も。
ふだんは地下鉄直通運用に従事している同車にとって、
このようなシーンは貴重なものと言えます。

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乗り入れ機器の搭載工事は先頭車にのみ行われるため、
このように中間車は台車を履いたまま待機。

この千代田線用E233系が撮れた事で、今年のTK訪問は大満足・・・って、あれ? そういえば、もう一つのお目当てだった「みどりの山手線」を見かけなかったぞ?σ(゚ー゚*)アレ? たしか事前に公表されたリリースによると、山手線の大崎駅からこのTKのイベント会場まで「みどりの山手線」を使った事前募集制の団体臨時列車が走ると書かれていたので、私はてっきり会場内でその列車が見られるものだとばかり思っていたのですが、どうやらこれは勘違い。「みどりの山手線」は団体客の単なる移動手段(+山手線を一周するプラン)で、展示はされないようです。ならば「みどりの山手線」は、大崎からの団体客を乗せてTKの工場棟に隣接された山手線の車両基地(旧・山手電車区)へ発着するはず。そこで、ためしに会場をあとにして私が向かったのは、その車両基地が見下ろせる大井町駅前の商業施設屋上。

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山手線用のE231系が所属する、
東京総合車両センターの車両基地エリア。
右端には東海道本線と京浜東北線が走っており、
ちょうど本線上には伊豆急2100系を使用した
「リゾート踊り子」が通過してゆきました。
山手線 東京総合車両センター

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車庫内を見回すと・・・<(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ
お!「みどりの山手線」発見! Σ(゚∀゚)オッ!
隣にはTKで検査を受けて、編成が組まれていた
横須賀・総武快速線用E217系の姿も見えます。
その左に広がるのが、先ほどまでいたTKの工場棟。

「みどりの山手線」、イタ━━━━━━(´∀`)━━━━━━ッ!!
まあ、TKの車両基地にたたずむ「みどりの山手線」なんて、この日のイベントに関係なく、運用に就いていなければ日常的に見られる光景とも言えるのですが、この車両基地は地下にも同様の配線が広がる二層式の構造で、たとえ「みどりの山手線」が車庫に入っているからと言っても、確実にこのようなカットが撮れるとは限りません。そう考えるとこの機会に車両基地での留置シーンが撮れたのは、いい収穫だったと言えるか・・・。でも、欲を言えばもう少しまわりを多くの車両に囲まれた、車両基地っぽい雰囲気で撮りたかったところですね (^^;)。

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留置中は車両の顔に架線ビームがかかってしまうので、
団体客を乗せて出発してゆくところを撮影。
ふだんの営業運転では撮りにくいカットが押さえられました。

高いところから出庫してゆく「みどりの山手線」を見送って、この日の撮影は終了。
二年ぶりに訪れたTKの一般公開。やはりふだんはなかなか見られない現場の公開はファンにとってとてもありがたく、夏休みの恒例行事になっているこのイベントをいつまでも続けてほしいと願うばかりです。そして、そそられないなどと贅沢な事を言いながらも撮った今年の展示車両たち、きっと205系など数年後には姿を消してしまって、貴重なカットとなっているのでしょうね・・・。

 

★オマケ★

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この日のランチは久しぶりに、
大井町駅前の飲屋街にある、洋食の名店へ。
ここへ行くのも、TK公開の楽しみのひとつだったりします。

2001.jpg

ここの名物は何と言っても特大のメンチカツ定食。
その大きさたるやハンパではなく、
運ばれてくると度肝を抜かれます。w(゚ロ゚)wワオッ!
でもインパクトは大きさだけでなく、もちろん味も絶品。
サックサクの衣に箸を入れると、肉汁が溢れ出すほどジューシー!
チョー(゚д゚)ウマー ・・・でも、クルヒイ~(;´3`)-з 。

ONE-shot 128 平日鉄。

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PICK UP ONE-shot 128 平日鉄。

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以前にも書きましたが、
私の鉄道情報は雑誌頼りで、
試運転や配給列車などの業務関係には、
とんと疎い。
情弱、情弱ゥ~(゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚)URYYYYYY
そんな私を見兼ねて(?)、
先日の秩父鉄道撮影でご一緒した
ソネブロ仲間のtwingo583さんは、
私にたくさんの情報を教えてくださいました。
アリガトォ<(_ _*)> ゴザイマス
 
しかし、
レアな業務列車が運転されるのは、そのほとんどが平日。
週末休みの会社員である私は、なかなか撮影機会に恵まれず、
せっかくの貴重な情報も無駄にしがちで、
もったいないったら、ありゃしない・・・ε-(‐ω‐;)。

そんななか、教えてもらった情報の一つにあったのが、
今回のEF65 501牽引による、旧型客車の回送列車。
これは来月に山形で運転されるSL列車に使用されるもので、
まずは所属区の高崎から、首都圏の尾久まで運ばれるのだという。
もちろん、この回送列車の運転日も平日でしたが、
たまたま・・・いや、
ちょろ~っと、仕事のスケジュールを調整して、
ウマく埼玉方面への外勤と日程をあわせることができました。
(´∀`;;)チョロット…ネ…。

この日は朝から青空が広がる、絶好の撮影日和。
本来ならばオカポン(岡部~本庄)やオカフカ(岡部~深谷)など、
スッキリとした撮影地で撮りたかったところですが、
残念ながら私は、"いちおう" 勤務中の身なので、
そんな贅沢は言えません。
でも、駅撮りではなんだかツマラナイので、
かろうじてビルの向こうに青空が広がるポイントで、
このシブい編成を出迎えてみました。
ちなみにココ、
「さいたまスーパーアリーナ」の踊り場です (^^;)。

13.8.28 東北本線 大宮-さいたま新都心

ONE-shot 129 「明花」と「北斗星」

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PICK UP ONE-shot 129 「明花」と「北斗星」

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二週間の限定で、
地元墨田区の小学生からデザインを募集した
スペシャルライトアップが行われている
東京スカイツリー。
明るい未来というテーマで選ばれた
「明花(めいか)」というこの作品は、
色とりどりの花が咲く様子を表現して、
次々に色が変わる、楽しいライティングです。
 その「明花」と、
ちょうどライトアップが始まる頃に上野を発つ、
札幌行きのブルートレイン「北斗星」を
超高感度を使ったムリヤリな撮影で
組み合わせてみました。

個人的には「明花」の名にふさわしい
ハイビスカスをイメージした赤色や、
マリーゴールドのオレンジ色が好みなのですが、
この日「北斗星」が現れたときに点灯していたのは、
ラベンダーの赤紫色でした。
でも、北海道へと向かう「北斗星」には、
このラベンダー・カラーが
お似合いなのかもしれないですね (^^)。

13.8.30 東北本線 上野-尾久


ところで、
こんな夜間の苦しい撮影条件でも、
同ポイントに何人かの同業者がいらっしゃったのは
ちょっと驚きでした・・・ Σ(゚∇゚;)ヌオッ!?

いすみ鉄道・・・初秋の国鉄形急行 撮影記

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2013.08.31
いすみ
鉄道
猛暑のなかで感じる、房総の秋・・・
稲穂国鉄形急行 撮影
  

 

8月最後の週末。夏休みが終わり、「青春18きっぷ」の有効期限も近づいてきました(9/10まで)。その「18きっぷ」の残りを使ってどこかへ行こうと考えるも、台風崩れの温帯低気圧の影響で全国的にあまり天気は良くないらしく、晴れ予報が出ていたのは関東地方のみという、ちょっと珍しい状況。それも南関東の方が比較的安定しているらしい。そこで私が目指したのは、もうこのブログでもすっかりおなじみとなった「いすみ鉄道」。国鉄形の古いディーゼルカー(キハ52・28)を観光急行として走らせている、千葉・房総半島のローカル線(第三セクター路線)です。しかし思い返せば、いすみ鉄道へは三ヶ月前の6月にも撮影へ訪れたばかり。「また?」との声も聞こえてきそうですが、天気が良さそうな南関東で、最低限「18きっぷ」一枚分のモトが取れ、さらにフォトジェニックな列車が走るところ・・・というと、ボキャブラリーが貧困な私には他に候補が思い浮かびませんでした (´∀`;)。でも、この手軽さこそがまさにいすみ鉄道の魅力で、以前だと東京から国鉄形キハを撮りにいこうとすれば、大糸線や高山線、米坂線などに遠征しなくてはならず、そこへ到達するだけで半日がかりでした。その点、いすみ鉄道ならば普通列車で二~三時間程度の距離。朝に思い立ってから家を出てきても、午前中には撮影が始められます。そういえば昨年の晩夏も、同様の理由でいすみ鉄道を訪れたんだったっけ・・・。


8月31日(土)

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前回(6月)はいすみ鉄道を訪れるのに、
東京駅からアクアライン経由の高速バスを利用しましたが、
「18旅」の今回は、もちろん鉄道利用。
千葉で待機していた外房線は、"ノーマル"な209系か・・・。
ン?(・ω・)ノーマル?
総武本線 千葉

新宿0502-(中央線)-御茶ノ水0517~0518-(総武緩行線)-錦糸町0527~0529-(総武快速549F)-千葉0559~0629-(外房229M)-上総一ノ宮0719~0722-(2229M)-大原0739

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大原で外房線からいすみ鉄道へ乗り換え。
接続した上総中野行き普通列車は、
「キハ52モドキ」のキハ350形でした。
いすみ鉄道 大原

まだまだ残暑がキビシいものの、暦の上ではもう初秋。そこで、この時期にいすみ鉄道へ訪れたならぜひ撮ってみたいのが、黄金色になった稲穂と国鉄形キハの秋を感じさせる組み合わせ。しかし、ここ房総半島で育てられている稲は全国平気よりも収穫が早い「早場米」で、例年だと8月の中旬頃に黄金色となり、早くも下旬には稲刈りが行われてしまいます。9月に入ってから訪れた昨年は、もうすっかり稲刈りが終わったあとでした。本来ならばそれを踏まえて、今年はもう少し早めに訪れるべきところだったのですが、私はいすみの早場米のことを忘れて、秩父鉄道のイベント列車や東京総合車両センターの一般公開などへ行ってしまい、気がつけば今年も8月最終週。はたして沿線の状況はと言うと、広大な田園地帯が広がる西大原付近を車窓から見る限りでは、もうほとんどの田圃が稲刈り終了していました。ああ、どうやら今年も機を逸してしまったみたい・・・(´・ω・`)ショボーン。

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大原から列車に揺られる事15分ほど。下車したのは
「風そよぐ谷」のキャッチフレーズ(ネーミングライツ)がある国吉。
駅舎入り口に「サイクルステーション」の幟が見えるように、
この駅では自転車の貸し出しを行っていますが(しかも無料!)、
利用時間は10時から。
着いたときにはまだ利用できませんでした・・・。
いすみ鉄道 風そよぐ谷 国吉

大原0744-(いすみ55D)-国吉0801

それでも一縷の望みを託して、下車したのは国吉。昨年にも訪れた駅近くの定番スポットは、やはり今年も早々と稲刈りを終えていましたが、そこから少し線路沿いを進んだところに、一反・・・いや正確には三分の二反ほど、まだ刈り取られていない黄金色の田圃が車窓から見えたのです。ひょっとすると国吉よりも先へ進めば、もっと広い範囲で稲穂が残されている田圃があるかもしれませんが、逆にもうココしか残っていないってことも考えられます。こういうとき、他の場所が確認しづらい徒歩鉄は判断が難しい・・・(´~`;)ウーン。正直、わずか三分の二反で絵にするのはツラいところではあるけれど、線路沿いに少しでも残っていただけでもありがたいと考えるか・・・。

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まずは、この付近(国吉~新田野)の定番とも言える撮影地へ。
しかし稲刈りはすっかり終わっていました。
この情景、一年前にも溜息をつきながら眺めたよなぁ・・・ε-(´ω`;)ハァ…。

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仕方なく定番地を諦めて、少し歩みを進めてみると、
わずかながら稲刈り作業を中断して
黄金色の稲穂が残されていたところがありました。
非電化路線なので解りづらいですが、
田圃の向こうに見える木々の下あたりに線路が敷かれています。

まさに、ほんの一角だけに残されていた収穫前の稲穂。量は少ないけれど、色づき具合は最高の黄金色です。思い切って農道に寝そべるようにして視線を下げて (熱した地面が、あっちいいいい!Σ(`Д´#)ヌヲォォォォォッ!!)、なるべく画面に多くの稲穂が入るようにカメラを構えてみます。狙う方向は逆光気味になってしまうのですが、残された稲穂を優先すると致し方ありません。キビシい条件のなかでアングルを決めて待つことしばし、やがて稲穂の向こうにツートンカラーの国鉄形キハが姿を現しました。

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黄金色に輝く稲穂の海を、滑るように走り抜ける
国鉄色のキハ28+52。
いすみ鉄道 新田野-国吉(後追い)

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タテ位置にしてもう一枚。
風に揺れる稲穂が、ひと足はやい秋を演出してくれました (^^)。

逆光気味で空は白く、列車はちょっと暗めになってしまいましたが、むしろ稲穂は反逆光でいい感じに浮き出てくれて、まずまずの結果に。国鉄形キハと黄金色の稲穂の組み合わせ、限られたスペース内でも、なんとか思い描いていたような絵が撮れて、ひと安心 ε=(´∀`)ホッ 。続いて一時間後に大原から折り返してくる同編成も、徒歩鉄的にはあまり移動時間がない事から、そのままこの近辺で撮る事にします。先ほどよりは列車の光線状態が良くなるハズなので、今度はなるべくそれを活かしたいところ。

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金色の野に再び姿を見せた、ツートンのキハ。
のどかな里山を行く異形式の凸凹コンビ(キハ52+28)は、
まさに国鉄時代のローカル線を思い起こさせてくれます。
いすみ鉄道 新田野-国吉

後部(写真右)に連結されているキハ28側から撮れば、前面と側面の両方に日が当たる、いわゆる「バリ順」状態なのですが、このアングルから少しでも角度を付けると田圃が欠けてしまうという苦しいウラ事情があり、いっそのこと真横から狙ってみました。結果的に午前の一往復は、上下列車どちらも稲穂を多めに配した引き絵という、同じような構図になってしまったところが反省点ではありますが、秋らしい稲穂と国鉄形キハのコラボカットとしては、じゅうぶんに満足できるものになりましたヽ(´▽`)ノワーイ♪ 。
それにしても気になるのは、この列車の乗車率。とくに真横から捕らえた下りの「急行1号」は車内の様子がハッキリと見え、自由席のキハ52、指定席のキハ28、ともに片手で数えられる程度の乗客しかありません・・・(´Д`;)スクナイネ… 。晴天に恵まれた夏休みなのに(最終日だけどね)この状況では、ちょっと危機感を覚えます。一ファンとして、私も沿線で撮っているばかりではなく、たまには乗車の方もしなきゃな・・・と、感じずにはいられませんでした(結果的に今回も乗る事はできなかったけれど・・・人( ̄ω ̄;)スマヌ)。そんな国鉄形キハの後ろ姿を見送って、ここでの撮影は終了。国吉駅へ戻ります。

0009.jpg

国吉駅へ向かって歩いている途中、
ちょうど先ほどの定番ポイントへさしかかった時に
通過したのは、いすみ200形の二連。
土曜の日中にしては珍しい増結運転ですが、
どうやら後部は団体の貸切列車のようです。
いすみ鉄道 国吉-新田野

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国吉駅で腕木式信号機とともに静態保存されているのは、
昨年までJR久留里線で活躍していた
国鉄色のキハ30 62。
ファンとしてはこちらも動態での復活を期待してしまいますが、
先ほどの急行の乗車率を見ると、キビシいかなぁ・・・(^^;)
いすみ鉄道 国吉

先ほど上総中野に向かった国鉄形キハはこのあと、急行運用の間合いで上総中野~大多喜の末端区間を普通列車として往復するダイヤが組まれているのですが、私のように鉄道利用で徒歩鉄の場合は国吉から次の列車で大多喜方面へ向かったとしても、結局その国鉄形キハの普通列車に接続乗車する事となってしまって、キハ自体を沿線で撮影することはできません (。-`ω´-)ンー… 。ならばもう奥地へは入らずに近場でじっくりと腰を据えて、午後に再び大原まで往復する急行列車に狙いを定めたほうが効率がいい。そうすると次の急行までは二時間ほどの余裕があります。そこでこの時間を使って、兼ねてから一度は訪れてみたいと思っていた、とある撮影地を目指してみることにしました。

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下っていった国鉄形キハを追わずに、
国吉からは上り列車へ乗り込みます。
ホームに入ってきたのは、
先ほど沿線で撮った、二連のいすみ200形。
一般客が乗車できるのは前の一両だけです。
いすみ鉄道 国吉

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次に私が下車したのは、
終点・大原のひとつ手前にある駅、西大原。
駅名板は見当たらず、待合室のみの簡素な造り。
いすみ鉄道 西大原

国吉1133-(58D)-西大原1146

海に囲まれた房総半島とはいえ、内陸部を走るいすみ鉄道の車窓から海が見えるところは皆無。当然、海と絡めて撮れる撮影地などもあるはずが無い・・・と思いきや、実は私が知る限り一カ所だけ、いすみ鉄道の列車と海を臨める場所が存在するのです。それはまだキハ52がいすみ鉄道で走りはじめたばかりの頃に、ソネブロ仲間のFTドルフィンさんgardenwalkerさんが訪れて、ブログ上で紹介されていた大俯瞰ポイント。ここは私もいすみ鉄道を訪れるたびに気になっていて、地図や車窓から何となくポイントの目安は立てていたのですが、ひょっとしたらとっておきの秘密ポイントかもしれない・・・と、訪れるのには、少しためらいがあったのです。しかし時が経ち、その俯瞰ポイントは場所がハッキリと明記されていないものの、ネット上などでの露出も次第に増えてきて、最近では多くの方が訪れている様子。そこで今回は絶好の晴天日に恵まれた事もあって、自分の中でこのポイントを解禁とし、初めて現地へ向かうことにしました。ただし、この場所は私有地の裏山にあたるため、麓の作業小屋にいらっしゃった地主さんに挨拶と撮影許可をいただいてから登ります( \_( ゚ロ゚)コレ、重要! )。炎天下のなか、汗だくになりながら小山のてっぺんに到達すると ε-('A`υ)ヒィヒィ…、そこに広がっていたのは壮大なこの景色!Σ(゚0゚;)ハッ!

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眼下に広がる大パノラマ、これぞ俯瞰撮影の醍醐味です。
てっぺん到達と同時に、ちょうどいすみ300形が走ってきました。
いすみ鉄道 西大原-上総東

高台から臨むことができる、大原の町と太平洋、そして手前に蛇行しながら伸びるいすみ鉄道の線路・・・これぞ、まさに「撮り鉄的な」絶景です(笑)☆。*゚+(n‘∀‘)η゚スンバラシイ。*゚+☆。空気が霞みやすい夏場は俯瞰撮影に向かない時期なのですが、この日は気温が高いものの適度に風が吹いていて、遠くの太平洋までクッキリ。こんな条件で国鉄形キハが撮れるなんて、もうワクワクしちゃいます。次にここへ現れる国鉄形キハは大原ゆきの上り列車(急行2号)で、方向的には後追い撮影となりますが、秩父鉄道撮影のときと同様、単線の俯瞰撮影は進行方向が解りにくいので、後追いでもまったく問題はありません。やがて列車の通過時刻が近づくと、麓の踏切が鳴りだして遮断機が下りました。ありきたりな表現だけれど、ホント模型みたい。

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房総の広大な田園風景のなか、
海沿いの町・大原へ向けて走り行く、
二両の国鉄形急行列車。
やはり昔ながらのツートンカラーは、
素朴なローカル線によくマッチします。
いすみ鉄道 西大原-上総東(後追い)

念願の俯瞰ポイントで国鉄形キハが撮れました〜 ウワ━━ヽ(*´▽`*)ノ━━イ!!
この日はマンダーラになる確率も低くて、穏やかながらもちょっと物足りなさを感じるなか、キハはほぼ定刻通りにゆっくりと通過。その姿が現れてから見えなくなるまで、ず~っとファインダー越しに追い続けている間は、まさに至福のときでした。でもやはり残念なのは、この辺の稲刈りがすべて完了してしまったこと。あと一、二週間早ければ、もっときれいだったんだろうなぁ・・・(´・∀・`*)。来年こそはこの景色が一面の黄金色に染まるときか、もしくは水田となる初夏の時期などに訪れてみたいものです。

大原へと向かった国鉄形キハの急行はさらに折り返し、今度は約40分後に再びここを通過する予定。待っていればもう一度、同ポイントで撮ることができますが、もう俯瞰撮影はじゅうぶん満足できました。それに、考えてみたらこのところの私は俯瞰からの撮影ばかりしているような気がします(姨捨の183系、秩父の1000系、大井の山手線、大宮のP1旧客・・・etc)。そこでこの日のいすみ鉄道撮影、ラスト一本となる「急行3号」は、線路端からビシッと編成写真で締めることにしました。急いで山を下りて、光線状態の良さそうな場所を探します。午後に西へと向かう「3号」は比較的順光で撮りやすい列車なので、撮影場所はすぐに決めることができました。

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新型(朝に乗ったいすみ350形など)への置き換えで、
数を減らしてしまったレールバスタイプのいすみ200形。
この日は団体さんのおかげで、貴重な二連運転が何度も撮れました(^^)。
いすみ鉄道 西大原-上総東(後追い)

適当に見つけたストレートで、まずはいすみ200形を撮影。試し撮りのつもりだったけれど、二連で、なおかつ団体用のヘッドマーク付きということもあり、俄然、気合いが入っちゃいました (`・ω・´)-3フンス! 。さらにこの列車が本命である国鉄形キハの前に現れてくれたのは、編成長の目安を測る上でも助かります。16メートル級のいすみ200形に対して、国鉄形キハは20メートル級。二両で10メートル近い差はあるけれど、なんとかキッチリとアングル内に収まってくれそうです。そして本命の国鉄形急行が登場。

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「夷隅」のヘッドマークを誇らしげに掲げたキハ52を先頭に、
力強い走りを見せる国鉄形二連の急行列車。
ただしキハ52は本来、急行用ではない普通列車用車両なので、
昔なら「遜色急行」などと呼ばれて、
乗客から不満の声が漏れていたかもしれません(笑)

いすみ鉄道 西大原-上総東

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そして国鉄時代から急行用として使用されてきた、キハ28。
キハ52側に比べると、ヘッドマークは小振りですが、
オデコの「急行」表示が輝いています。
急行券を買って乗るなら、やっぱりコッチの車両かな?
いすみ鉄道 上総東-西大原(後追い)

バリ順で国鉄形急行を撮れました~ヽ(`∀´)ノウヒョーイ!
線路によって方向が定められている鉄道の場合、本命列車の通過時間帯と日の当たり方との兼ね合いなどから、意外と順光で撮るのは難しかったりするもので、ここまできれいに光がまわった状態で編成写真を撮ったのは、久々のような気がします。この日は残暑・・・というより、猛暑がキビシかったものの、一日じゅう晴天に恵まれて、気持ちのよい撮影ができました。これでいすみ鉄道の撮影は終了です。

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西大原から、大原までは一駅で1.7キロ。
40分後の列車を待つか、歩いてしまうか一瞬は迷ったけれど、
この日の暑さでは、とても歩く気力がありませんでした。
素直に列車へ乗って帰ります。。。(^^;)
いすみ鉄道 西大原

西大原1459-(64D)-大原1502

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いすみ鉄道沿線には食事ができるようなところは少なく、
今回はようやく大原に戻ってきてから、遅い昼食です。
外房線との乗り継ぎ時間までにサッと食べられるもの・・・
ということで、駅前食堂にて焼きそばを注文。
失礼ながら、正直あまり期待はしていなかったのですが、
これが具材たっぷりの中華風(オイスター?)でウマかった!
Σ(゚д゚*)ウ、ウマー!!

大原1541-(外房274M)-蘇我1640


さて、実は今回の撮影記はこれで終わりではありません。すっかりいすみ鉄道の方ばかりに重点を置いてしまいましたが、「18きっぷ」消化旅の行き先に千葉方面を選んだのには、もうひとつの狙いがありました。いすみ鉄道からの帰りがけに立ち寄って、撮影したのはこの車両。

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西日が眩しい海浜幕張に入ってきたのは、
赤い帯が特徴の京葉線E233系。
京葉線 海浜幕張

え?ただの京葉線E233系で、何も珍しくはないって?( ̄△ ̄;)エッ…? しかも編成がキッチリと入らない、中途ハンパな駅撮り・・・なのですが、よく見るとこのE233系の側面には、こんなものが掲げられているのです。

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入線してきたE233系のドアサイドに貼られていたのは、
なんと、Jリーグ「ジェフ千葉」の応援ラッピング! (゚∀゚*)オオッ!
ちなみに車内は通常編成と変わりません。

そう、この編成は私が応援するJリーグ(J2)チーム、「ジェフユナイテッド市原・千葉(ジェフ千葉)」の応援ラッピングが施された、その名も「ジェフ応援ラッピングトレイン」(笑)で、この京葉線E233系(ケヨ501)と、房総各線の209系(マリC601)に一本ずつ、先月末から走り始めました。鉄であり、ジェフサポでもある私にとって、当然この車両を見逃すわけにはいきません。できれば全線にわたって高架や地下を走る京葉線E233系よりも、抜けの良い房総で209系を撮りたいと思い、もし運用が掴めればいすみ鉄道よりもそっちを優先しようかと考えていたくらいでした。しかし朝の千葉駅などで少し運用チェックをしてみたものの、総武本線、成田線、内房線、外房線と運用範囲の広い209系はそう簡単に捕まえられず、結局、比較的運用が単純な京葉線でお茶を濁すことになったのです。

それにしても、現在4位とJ1へ昇格するにはビミョーな位置に付けているジェフ(昨年同様、一位と二位が自動昇格で、3~6位は残りひと枠を賭けての決定戦)。はたしてこのラッピングトレインのエールに応えて、今季こそ悲願のJ1復帰(昇格)となるのでしょうか・・・(^^;)

蘇我1642-(京葉1608A)-海浜幕張1656~1717-(1712Y)-東京1753


☆今回のオミヤ~♪ ☆

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午後の撮影で下車した西大原にある、
手作りチーズ工房「KOMAGATA」さんの
「房総半島ホワイトチーズ」。
地元の新鮮な生乳を使った白カビのチーズは
塩分控えめながら濃厚な、一度食べたらクセになるお味で、
ワインのみならず、どんなお酒にも合います(^^)。
ちなみに、いわゆる「カマンベールチーズ」なのですが、
「カマンベールはフランスのカマンベール村で作られたもの。
だからウチで作っているのは、房総半島ホワイトチーズです!」
って、ご主人に滔々と説明されちゃいました。(^^;)

ONE-shot 130 みどりの時刻表!

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PICK UP ONE-shot 130 みどりの時刻表!

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9月最初の日曜日(1日)に届けられた、私宛の小包。
その差出人は、なんと「JR東日本」!
そして中身はというと・・・
「みどりの時刻表」が、キタ━.∵・(゚∀゚)・∵.━ ッ!!

実はコレ、「みどりの山手線50周年」を記念した、
クイズ・スタンプラリーの景品。
簡単なクイズに答えながら、
指定された山手線の駅でスタンプを押し、
それを事務局宛に応募すると、
抽選でいくつかの景品が当たると言う企画です。
ラリーの実施機関は6月から7月にかけてのひと月。
つまり私は、このブログで紹介した
「みどりの山手線」とアジサイヒマワリのコラボ写真を撮りながら、
その一方で、地味にスタンプラリーなどもやっていたのです。

しかし、私が希望する「みどりの山手線」が表紙となった、
特別装丁版時刻表(非売品)の当選人数はわずか50名
(「みどり」と時刻表誕生の50周年をかけた数だと思われます)。
私は決してクジ運がいい方ではないので、
「ハズレて元々、当たればラッキー」
くらいの、軽い気持ちで応募してみることに。
するとそれは意外にも、
ラッキーが舞い込んでくる結果となりました~ヽ(´▽`)ノワーイ♪

一編成しか無く、巷では出会えるとラッキーと言われる
「みどりの山手線」。
それをいろんな角度から、しつこく追いかけていた効果が、
ひょっとして、こんなところにも現れたのかな?(^^;)

13.9.1 都内某所(自宅)にて。

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ONE-shot 131 早朝のデッドヒート!

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PICK UP ONE-shot 131 早朝のデッドヒート!

0907.jpg
日曜の早朝、午前5時半。
2020年のオリンピック開催都市が発表されるその日。
IOC ロゲ会長の「トーキョ!」の言葉を聞いてから家を出て、
私が向かったのは、中央線の高円寺駅。
狙いは115系で運転される団体列車の送り込み回送です。
通過予定時刻は6時過ぎで、
開催都市決定の一報を聞いてからでも、
じゅうぶんに間に合いました。

津田沼から甲府という、広い範囲で運転されたこの列車。
撮影地はいろいろとあるなかで、都市部の中央線複々線区間を選んだのは、
かつて新宿発着が残されていたころの、中央線中距離列車を
思い起こさせるような絵が撮りたいと思ったからでした。
日中はひっきりなしに電車が行き交うこの場所も、
早朝はまだ本数が少なめ。
よもや、カブるようなことなど無かろうと、
詳しく調べもせずに、高をくくっていたところ・・・

通過時刻が迫り、はじめにライトが見えたのは、
快速線を走る115系(右)の方。
ところがその速度がやたら遅くて、なかなか近づいて来ない・・・。
そんななか、やがて115系の背後から、
今度は緩行線を走るE233系の姿が見えてくるではありませんか。
Σ(゚ロ゚;)ナニーッ!
新型で加速力のいいE233系は、その差をぐんぐん縮めてゆきます。
それはまるで、スタートに出遅れたウサイン・ボルトが
一気に追い上げるかのような光景。
ε=ε=ε=ε=┏(# ゚Д゚)┛ウオオォォォォォー!!
気がつけば、リードしていた115系は、あっという間に追いつかれ、
高円寺駅にはE233系の方が先に到達してしまいました
(まあ、これは115系とE233系の性能の差と言うよりも、
そういうスジ(運行ダイヤ)が引かれていたんだろうけれど・・・)。

その結果、はじめに私が撮ろうと考えていたアングルでは、
ものの見事にド・カブり。
でも、遠目ながらも、
複々線らしい一枚は撮ることができました。

13.9.8 中央本線 高円寺




業務連絡・・・( ̄△ ̄;)ダレニ…?
"陸蒸気"で、サンマが始まりました。
もう、秋ですねぇ・・・。

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